生徒をやる気にさせるには、お母様の態度が一番需要です。勉強しないで家でゴロゴロしている、ゲームばっかりしている、携帯ばかりいじっているなど、そんな子供の様子を見て、お母様はついイライラして、「何やってんの、早く勉強しなさい。」と、言ってしまいます。しかし、お母様が子供だった時どうでしたか、思い出してみてください。親からそう言われて勉強する気になったでしょうか。多分反発して、かえってやる気がそがれたことが多いのではないでしょうか。子供は親に認めらないと、精神が安定しません。受験勉強は長期戦略です。うるさく「勉強しなさい、勉強しなさい」と、言って、その時だけ机に向かわせても、根本的なやる気が育たないと、長い目でみれば、結局勉強量が少なくなってしまいます。それは得策ではありません。
子供は親から認められ、肯定されてこそ始めて精神が安定し、人生にも前向きになるのです。お母様ここは忍耐です。勉強しろと言いたい気持ちをぐっとおさえて、見守っていてあげてください。そのかわり、具体的な将来の話をしてあげて下さい。「あなた、将来何になりたいの?どこの大学や高校に入りたいの?だったらどうするの」と、いう具合に、お子様の夢を育てながら、話しあってください。
うちの生徒を観察していて感じるのですが、母親からもっと勉強しろと、きつくしかられた時は、不安定になって、必ず塾で愚痴をこぼしています。勉強の効率も悪くなっています。だから、決してイライラして頭ごなしに、勉強しろと叱らないで下さい。
私 も生徒に「勉強しろ」と、叱ることもあります。それは塾中なのに、おしゃべりが過ぎるときです。また、本人が希望している大学や高校に合格するには、実力 が足りないない時です。いずれにしても、本人が叱られることに、納得できる場合にかぎられます。それでも、わかっていても、反発する気持ちはあるでしょ う。お母様も言いたいことを、ぐっと我慢して、お子様の将来のことなど、夢のある話をしてあげてください。