模擬テストの受け方 4
模擬テストは、火事のときの非難訓練のように、本場さながらの臨場感を持って受けなければならない。時間配分や問題を解く順序も自分独自のやり方を、模擬テストをつうじて作っていくということを、前のこのコーナーでお話しましたね。今回は再び復習のポイントをお話します。
模擬テストで一番大事なことは、もちろん復習をきちんとすることです。復習なしでは、模擬を受けたことの価値の1割も、享受したことにはなりません。また復習はできるだけ早くすませるようにと、このコーナーで前にもお話しましたね。すくなくとも1週間以内にすませるようにしてください。もう少しのところでで きなかったり、途中でやめてしまった問題や、勘違いして間違った問題など、まだその悔しさが残っている間に復習をやってしまったほうがいいです。「鉄は熱 いうちに打て」、ではないですが、時間をあけずに復習をすればするほど、実力がつきます。
もうひとつ復習の効果ですが、だいたい受験生は 標準的な問題集をやります。数学なら青チャートや黄チャート、英文法ならネクステなどをやるのですが、その上の知識をつけようとすると、膨大な量になり、 どこをターゲットにするべきかポイントを絞るのが難しいです。受験に出る英単語を90パーセントぐらいをカバーするためには、4000語ぐらいで十分ですが、98パーセントカバーするとなると、おそらく一万語を超えるでしょう。
そういう時、少なくとも模擬テストで出題された範囲だけでもカバーしておくことは、大変効率的です。もちろんこれは英単語のことだけではないですよ。
模擬テストは詳しい解説用紙も付随しているので、それでしっかり復習することによって、格段に偏差値が上がってきます。1年間で受ける模擬テストのすべての問題量はかなりのものです。それをきちんと自分のものにするのとしないのとでは大違いです。