教材は友達
うちの塾では、いつでもすぐに生徒が私に質問できるようにしています。問題を解いていてわからないところがあれば、その場ですぐ質問できます。勉強のやり方がわからなければ、それも質問できます。しょっちゅう質問してくる生徒ともいるし、ほとんど質問してこない生徒もいます。それは生徒の性格にもよりますし、生徒の学力にもよるでしょう。
最近急に質問の回数が増た生徒がいます。もう何年もうちの塾に通っている生徒です。特に難しい問題集を始めからというわけではありません。本人が言うには、かつては私に質問すると負けたような気がして、質問するのが嫌だったそうです。同級生ではなく、先生の私に質問するのにです。それでも敗北感を味わうようです。負けん気が強い生徒ですね。そのくらいの負けん気があれば、受験競争も勝ち抜いて行けるでしょう。
でも、わからないところを、いつまでも独力で解決しようとすると、時間がかかります。うまく私を利用して早く解決してしまったほうが勉強の効率がいいです。自分で解決しようとするのはいいのですが、そのような生徒は独力で解くことにこだわって、問題集の解説やヒント、解答も見たがらない傾向があります。
問題が解けるか解けないかは、勝った負けたではありません。まして先生と争うものでもありません。もちろん問題とけんかしても無意味です。先生と仲良くなって先生を利用できるように、問題と勝負するのではなく、問題と友達になってください。そのためには、問題の解説もちゃんと読んで、問題に親しんでください。
ひょっとして負けん気の強いあなた、もしそうなら今から改めてくださいね。