勉強しろと言わない教育法 (お母様へ) 1/2
ある受験雑誌に東大に現役合格した親の話が掲載されていました。やはりそのお母様も、勉強しろと言いすぎるのは、逆効果であると言っています。そんな話を今聞いても、東大に合格しているのだから、もともと自分で勉強をすすんでする子だったのではないかと、お母様は思っているでしょう。たしかに遺伝も含め、 幼い頃の教育環境なども影響します。しかしこの東大に現役合格させたお母様のおっしゃることも、参考になるのでちょっと読んでみてください。お説教ではなくて、子供を勉強する気にさせるコツのようなものを話されています。
とかく親のお説教というのは、子供のやる気を削ぐもの。「特に私の受験期にはもっと勉強したわ」 と語ろうものなら、「時代が違う」、「自分の過去を美化している」 としらけれてしまいます。
(う ち塾でも生徒が、「お母さんの受験期と比べられ、説教された」 「ほんと嫌だ!」 とほんとうに嫌そうな顔で私に訴えてくることがよくあります。説教する にしても、お母さんだけでなく、兄弟や親戚、他人と比べれることは、もっともお子さんを傷つけ、やる気を奪ってしまうようです。)
親の体験談を話す時は、失敗談を話すのがおすすめです。落ち込んでいる時に 「私もそんな風に悩んでいたの」 と共感してもらえたら、子供はうれしいものです。その方が親の助言だって素直に聞けます。「成績が悪いのだから部活なんて辞めなさい!」というのも危険。
(実力をつけ、成績を上げ、受験を成功に導くのが、塾をしている私の仕事ですが、その立場から言って、勉強時間が奪われるなら、クラブはできれば手を抜いてほしいです。また受験生はできるだけ早い目に部活を引退してほしいです。私はそのことを時々生徒に話しますが、反応はよくありません。しかしこちらの気持ちは伝え ます。あまり強く言うと、あきらかに嫌な顔をして反発します。お母様も、あまり強く言わないで、お母様の意見をただ伝えるくらいがちょうどいいと思いま す。もちろん決して何も言ってはいけないというのではありませんよ。)