慶応義塾大学ではかつて、浪人生を嫌って、浪人生の合格点をひき上げて、現役生が合格しやすい政策をとっていました。たしかに企業側から見れば、何も知らない新社会人を一からその企業の色に染めたほうが、都合がよいでしょう。本人もそういう風にうまく染まったほうが、その企業内では過ごしやすいでしょう。しかしこれからはそんな時代ではありません。いつリストラに会うかわかりません。終身雇用は日本の美徳ではありますが、終身雇用を維持できる企業は限られています。だから環境が変わっても柔軟に対応でき、どこへ行っても活躍できるスキルを身に着けておく必要があります。
そんな時代の大学選びの前に、一度社会出て働いてから、大学を目指す方が、社会や会社の仕組みもわかるし、ほかにも色んなことも見聞できるので、私はいいと思います。本人自身もその方が、大学に行く目的がはっきりするでしょう。
ここまで言うのは少し極端かもしれませんが、少なくとも今少し成績が悪い、また一度受験に失敗したところで、あとでいくらでも挽回するチャンスがあるということを、心にしっかりと留めておいてください。受験に関して言えば、やる気があり、その方法さえ間違えなければ、成功できると言いましたが、やる気さえあれば、やり方はどこからか、収集することができます。やる気の電波を出していれば、必ずやり方の情報は自然と集まってきます。
人生最期まであきらめない人が、結局勝つのですよ。