受験が近づくにつれて、本人よりあせりを見せているお母様がいます。心配するのはわかりますが、お母様が心配すると、その気持ちがお子さんに伝わり、お子さんの精神も不安定になります。そうなると、お子さんの受験勉強に対する姿勢も不安定になります。

お子さんが勉強せずに寝ていたり、遊んでいたりすると、心配になって、つい勉強しなさいと、小言を言いたくなってしまいます。不安な気持ちから小言を言うと、相手もその気持ちが伝わり、不安定になります。その不安定な気持ちから逃れるために、お子様は反発して言うことを聞かなくなります。これはある意味お子様の自己防衛です。

なので、ここはお母様はちょっと我慢して、できるだけ小言を言わないようにしてください。そのかわり、お子様に言ってあげてほしいことがあります。勉強しなさいと言うより、受験の情報を与えてあげてほしのです。

受験情報も色々あります。行きたい高校の競争率やその学校のクラブ活動の様子、高校入試の出題傾向など、きりがないほど調べることがあります。お母様の知人のお子様が、その高校の先輩であるかもしれません。また都立高校の入試問題で、得点の大きいところなど、今から本番の点数を伸ばしやすいところを、調べて教えてあげてください。そうすれば、お子様も心を開いてお母様のおっしゃることにも聞く耳を持ってくれます。

例えば今のお子様の内申点では、志望校に合格するためには、当日の試験で必要な点数を調べてあげるとか、受験する高校の過去問を買ってきてあげるとか、お母様も勉強することがたくさんあります。