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志望校志望学部の選択、AI(人工知能)がもたらす世界 3/3

今回はベーシックインカムについてお話します。ベーシックインカムとは、働いている働いていないのどちらにもかかわらず、国民みな平等に一定の所得を給付することです。いわば年金を生まれたときからもらうようなものです。働いていない人も同じようにお金がもらえるなら、労働意欲そのものが崩壊するのではないか、そうすれば働く人がいなくなってしまうのではないかと心配してしまいます。そんなのを導入する世の中がほんとうにやってくるのかと思ってしまいますが。実際つい数ヶ月前スイスでベーシックインカムを導入するかどうかの国民投票がありました。たしか60パーセント近くの反対だったと思いますが、否決されました。でもAIの普及で失業率が上がり世の中のムードが変われば、ベーシックインカムは導入されることは間違いないでしょう。

また驚くことにスイスで国民投票にかられたものは、なんと国民一人当たり日本円にして33万円を毎月支給するというものでした。まさかそんな世の中が来るとは夢にも思っていないというのが普通の日本人だと思います。日本人は神代の時代から神々も労働(稲作)していたという、日本人独特の労働モラルがあります。西洋では労働は苦役だと聖書でも語られています。お隣の韓国でも、汗水流して働くことは身分の低い人のすることだという観念があります。韓国では職人さんの社会的評価がかなり低いです。

また一国の富というのを金銭の単位で考えがちなのも誤解のもとです。国の富というのは紙切れや電子上の金銭ではなく、その国が生産できる物やサービスの能力の総和のことです。そのうらづけがあってはじめて通貨に価値が発生します。マネーは単なる指標にすぎません。またその能力にふさわしい通貨量を発行するのが政府の仕事なのです。だれかがお金を使えばそれはだれかの所得になります。またその人がそのお金を使えばまただれかの所得になります。そのようにお金が回っていくに従って、経済が拡大してゆきGDPも拡大していきます。ベーシックインカムでもこの経済拡大を維持できるのであれば、経済的視点から考えても導入にはなんの問題もありません、

ようするに、お金がない人がお金をもおらえば使うでしょう。さらに定期的に死ぬまで安定してお金が給付されるなら、もっと安心してお金お使うはずです。老後や将来に備えて貯金なんかする必要がありません。だからもらったお金を使い切ってしまうでしょう。お金を使えばそこに新たな経済活動が生まれ、GDPが拡大していきます。今の日本では、高齢者が貯金してお金を使わないことで消費が伸びず、経済が停滞していることが問題になっています。このような問題を解決するにもべ^-シックインカムは悪い制度ではないのです。

今回でIAに関するお話はいったん終わりますが、IAの普及は我々の社会に色んな問題を引き起こすと予想されます。あと20年もすれば全く違った世の中になっているかもしれません。これからの進路を考える上でもここから目が離せません。これを読まれた読者の方はご自分でも情報を集めて研究してください。また入学試験での小論文のテーマとして、これから多く扱われるようになると予想されます。

 

 

 

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