私の友人は、あまりのレベルの高さにたじろいでいました。しかし今小学生の段階でそこまでする必要があるのでしょうか？私の小学生時代はあまり記憶がないですが、中学の時の成績は、クラスで中間ぐらいでした。内申点も５と６ばかりでした。これは１０段階評価です。中学時代そんな成績であっても、やる気さえあれば、早稲田大学に入ることができるのです。しかも入学したのが２６歳です。社会人になってから再度勉強しなおしての入学です。私が小学生だったころは、英語？？？　数検（算数）？？？　です。

人生やる気さえあれば色んな可能性があります。こと受験勉強に限っては、やる気があり、勉強のやり方さえ間違えなければ、受験を成功させることができるのです。これは私が保障します。

これは日本人の欠点かもしれませんが、みんな同じ方向に進んで、同じ方向で競争します。一つのピラミッド中のどこに自分が入るかを争うのです。一つのピラミッド上だけで競争すると、熾烈な争いになります。いくつもピラミッド、いくつも競争の場があれば、競争もゆるくなります。極端な場合自分一人のピラミッドを作ればいいのです。日本人はもともと農耕民族であったからでしょうが、まわりの人から外れることを、極端に嫌う傾向があります。そういう中にあって、自分独自の生き方をする勇気をもってください。

そういう意味では、個人の自立をうながす、国外の民族の方が、生き方に柔軟性があると言えるでしょう。アメリカなどでは、一度社会に出てから、キャリアをアップするために、再度大学に入学することは、一般的です。これは私も肌で感じたことですが、一度社会人になって働くと、学校がいかに楽しくて、勉強できることがいかにありがたいことかが、実感できるようになります。また、時間がいかに貴重なものかもわかるようになります。このようなことからも、私は一度社会に出てから大学に入ったほうが、むしろ望ましいのではないかと思います。