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had better と  should

had better は、    「~したほうが良い、(やんわりとしたアドバイス)」
should  は、     「 ~すべき、(強い勧告)」
と、受験参考書には書かれています。あなたも学校でもそのように教わったのではないでしょうか。
しかし、この訳は間違っています。この日本語訳では、「~したほうが良い、」より、「~すべき、」、の方が、ずっと強い表現になりますね。しかし、実際使われている英語では、had better  の方が should  より、ずっと強い表現です。

正しい日本語訳は、

had  better  は、 「 ~すべき、(強い勧告)」

should  は、 「~したほうが良い、(やんわりとしたアドバイス)」

となり、意味は全く逆だと理解して下さい。

had  better    は、強めの注意や勧告、命令、時には言われたとりにしなければ、何か悪いことが起こってしまうという、ニュアンスを含んだ脅迫めいた意味で使われます。逆に should   のほうは、相手にやさしく意見したり、提案したりという感じの時に使います。たとえば、友人が、あなたの家に遊びに来ていてもう遅くなったので、「もう帰ったほうがいいんじゃないの」、と帰宅をうながす時に、

 

you had better go home.

なんて言ってしまうと、相手は不快な表情をするかもしれません。「あなたが帰らないと迷惑だ」、と言っているのと同じだからです。海外で英語を使うとき、気をつけてください。ひょっとすると大事な人間関係を壊してしまうかもしれません。

had  は使役動詞として使われます。 だから、 had  better  は 、強い表現になるのです。

 

受験参考書で、なぜ  had  better を 「~した方が良い(やんわりとした勧誘)」と、訳していて、 should  を 「~すべき、(強い勧告)」と、訳しているのかよくわかりません。詳しいことはよくわかりませんが。幕末から明治初期にかけて、日本は、西洋の学問といっしょに、様々な洋書を輸入しましたね。その時に訳し間違えて、それが今も訂正されていないままになっているのでしょうね。

もう少し例文を出して、説明しておきます。

You had better befor you speak. ( 君は考えてから、発言すべきだ。)

 

had beter   は、少し上から目線だとも言えますね。使う時は注意が必要、あまり親しい人には、使わない方がいいですね。

 

You had better tell her everthing.  ( 彼女に、すべてを打ち明けるべきだ。)

この場合、彼女にすべてを打ち明けなければ、やっかいなことになってしまうよ、と言うニュアンスが含まれています。

 

You had better tell her everthing, or you will get into trouble.     ( ・・・・・でないと、やっかいなことになるよ。) と言った感じです。

you had better get back to work. (会社にもどらないと。)、と言う意味ですが。

you had better get back to work, or my boss will fire me.  (・・・・でないと、上司に首にされてしまう。)という感じですね。

次に、should   についても説明します。should   には、言われたとおりにしなければ、何か悪いことが起こってしまうと言う、ニュアンスは含んでいません。だから気軽に使えます。
また、一般的に、アドバイスを求めるときも、should   を使います。

Should I read this textbook?   (この教科書を、読んだほうがいいですか。)

また、一般的な慣わし、習慣をのべる時にも、 You should ~ . と言う表現 を使います。

これは、「あなたは、~です。」と、言うより、「世間の人は~です。」と言う感じです。

You should brush youur teeth befour you go to bed.     (寝る前に、歯を磨いた方がよい。)

これは、世間の常識、習慣という感じですね。

ちなみに、強制の強さは、   should  <  had better  <  must      の順です。

最近の企業では、英語の能力を要求されるところが増えています。たとえば、トーフルで650点以上スコアーをマークしていないと、課長以上にはなれないとかの条件を出している企業が、増えてきました。これは、企業のグローバル化のせいだと、巷間言われていますが、ほんとうの理由は、このことを口実に、社員の実質賃金を抑えようとしているのだと思います。
あなたも、将来のことを視野に入れて英語の学習に励んでくださいね。

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