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受験生を持つ、お母様へ  (勉強しろは逆効果)

276人を教えることについて、間違った常識がたくさんあります。その最たるものが叱るという行為です。人に迷惑をかけたとき、礼儀を失したとき、約束やルールを破ったときには、叱る、あるいは体罰も、時には必要かもしれません。しかしそのときも、きちんと理由を説明して、納得してもらえるうように、叱らねばなりません。だから、「勉強しろ勉強しなさい。」と言うのは、むしろ逆効果す。

叱られればいやな気分になります。当然反発心もうまれます。それがやる気をそいでしまいます。親のほうが絶対に立場が上なのです。親の言うことのほうが、スジが通っているのです。だから子供は、反発しても結局負けてしまいます。お母様も想像してみてください。職場で上司に頭ごなしに叱られたことを、嫌な気分になって、反発したと思います。

それより、お子さんと話し合ってください。どうして勉強しなければならないかということを、話し合ってください。「どうして日本にいるのに、英語の勉強をしなければならないの、英語なんて知らなくても将来困らないよ。」、というふうにお子さんは言ってくるでしょう。私もよく生徒にごねられて、答えに困ることがあります。納得してもらうには時間もかかるし、骨が折れます。そういったお子さんの素朴な質問に、お母様は正面から真剣に答えてあげてください。お子様は完全に納得しなくでも、少しは理解してくれますから。その真剣に説明しようとするお母様の姿勢が、子供のやる気を生じさせます。お母様も勉強しなければならない理由を、考えておかなければなりませんね。そうでないと、それこそお子さんに、勉強しろなどどと言う資格はありませんよ。

夫婦喧嘩もそうですが、ケンカや争いごとは、過去の行為に対しての抗議です。おまえはあの時こう言ったではないか、というふうにです。それがケンカの原因となります。後ろ向きです。過去のことをあれこれ言うからです。叱るということも、同じように後ろ向きです。やってしまったことに対して、不満を述べているのですから。それにくらべて、どうして勉強しなければならないのかを考えることは、未来に対してのことであり、前向きです。

お母様は、お子さんの受験のことを考えると、大変ですね。でもがんばってくださいね。

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