東大生は勉強が楽しかった? 2/2
ここは何度も私が強調していることですが、なにも難しい問題を次々にやったからと言って、それをマスターしていなければ、実力はつきません。むしろできなかった、難しかった、というマイナスの思いが心にたまり、頭が固くなります。受験勉強のコツは、厳選された教材を繰り返し復習することです。英語長文なら 50回~100回は、音読してください。数学や他の教科も基本的なやり方は同じです。
英語長文の音読は、なれない最初のうちは、少し苦痛かもしれませんが、そのうち楽しくなってきます。それには、ネイティブの音声がついてるものも選んでください。ネイティブの音声にあわせて発音をまねてください。ネイティブになったつもりで少し気取って発音してみてください。そうすればなんとなく楽しく勉強できます。こうして勉強の楽しみを見つけることが大事です。
数学や物理もわからないときは、すぐ答えを見みて、その考え方、答えを導いた過程をよく学んでください。最初からできる人はいないののに、わからない問題をいつまでも考えていると、さっきも言ったように、マイナスの想いが心にたまって、頭が固くなります。いったん答えを見てわかれば、その場ですぐ復習してください。もちろん復習はその後何度も繰り返えさなければいけませんよ。そうしてあなたがマスターした問題を、一つずつ増 やしていくことが、実力をつけ、志望校合格への近道なのです。
このように勉強していくと、受験勉強はそんなに苦痛なものではありません。 志望校合格という明確な目標があり、それに向かって日々努力することができるということは、ありがたいことです。その努力が報われるということさえ自覚できれば、後から振り返ってみると、受験勉強をしていた時期は、充実したすばらしい時期であったと、きっとあなたも思えるようになりますよ。