勉強を始める前に、なにか幸せに感じる儀式を、
みなさんは、勉強がどうしてもいやだということでもないけれど、さりとて喜んで勉強しているということでもないでしょう。とにかくその日の予定を終わらせようと、毎日努力しているだけだと思います。勉強していて少し疲れてきたとき、友達から電話がかかってきて、少し話した後に再び勉強すれば、ずいぶん計画がはかどるということがあります。私の受験期もそうでしたが、社会人になって仕事をするようになっても、同じようなものです。
どうしてでしょうか、それは気分転換になるだけでなく、おもしろくない勉強や仕事に若干の意味を見出すこことができるからです。勉強は進歩するとは言え、毎日単調なことの繰り返しです。英単語を覚える、長文の音読をする、数学の問題を5問解く、といったことの単調な繰り返しです。受験生だけでなく、大人になった社会人も毎日の生活や仕事は、そのほとんどが単調なことの繰り返しです。特別楽しいというわけではありません。そんな人がほとんどだと思います。
しかし勉強を始める瞬間を、プラスに変えていく方法をみつけると、勉強の能率がずいぶん良くなります。先ほどの友達との会話だ良い例です、簡単なことでいいのです。あなたがお気に入りの香りのいいコーヒーを一杯飲むとか、そんな時のために何かとっておきの特別気分の良くなることをして、それから勉強に取り組んでください。「あ~幸せな気分だな~」、と思うだけで調子よくスタートすることができます。いい気分でスタートすれば、難しい問題があって悩んでも、そんなにストレスを感じなくて乗り切れることができます。
いやな勉強をする前に、何か別のことで気分を良くして、それから始めれば、脳は「気分がいいのだから、これから何か楽しいことをするんだ」と、判断します。いい気分になると、無味乾燥な勉強にも興味が出てきます。受け取り方一つで、すべてが変わってきます。だから自分の「気分の良くなる方法」を見つけておきましょう。そういう工夫が勉強の能率を上げていきます。(うちの塾では、私をつかまえて、勉強以外のことをなにかと話すことで、気分をよしてから勉強を始める生徒が何人かいます。できるだけつきあってあげるよう努力しています。)