中学では公民、高校では政治経済が、社会の受験教科の一つですが、私がこれから述べることは、学校では教えない経済の話です。なので受験とは関係ありません。通貨供給量とデフレとの関連の話ですが、こんな重要なこを教えなくて、どうして経済が語れるか疑問ですね。
今はデフレですが、デフレを脱却するためには、通貨供給量を増やせばいいのです。そのためには政府がお金を使うことです。これが結論です。どうしてこんな簡単で単純なことが、経済の常識として通用していないか、不思議ですね。日本は長期のデフレで、失われた15年とも言われる、長い不景気の中にあります。そこから脱出する処方箋が、政府が積極的にお金を使うことです。
みなさんは学校の授業で、物価が下がることがデフレだと教わったと思います。ではどうして物価が下がるか知っていますか。そこはどういうふに習いましたか。たぶん需要が供給より少ないとき、あるいは供給過剰のときに、デフレになると教わったでしょう。政経の教科書にはそう書いてあります。それは商品が多くて買いたい人が少ないときに、商品の値段が下がるということですね。
このことを、もうちょうっと違った側面から見ると、たとえば、ここに10個のみかんがあるとします。そしてそこに100円あるとすれば、1個のみかんが10円になります。100(円)÷10(個)=10(円) ということです。しかしそこにみかんがもう一つ加われば、100÷11 で、みかん1個の値段はおよそ91円になります。物価が下がっていますね。これがデフレですね。通貨の量より商品(みかん)が多ければデフレになります。