一人ひとりの生徒を塾長が責任を持って個別指導しています

文京区、豊島区、新宿区の生徒が通う個別指導塾 笑顔の学習塾

数学が得意

皇 居

皇 居

もう何年も前のことですが、数学が得意な生徒が入塾してきました。偏差値67の高校だから、そこそこの受験校と言っていいでしょう。彼は小学生の時から「くもん式」を学習していて、高一の半ばですでに、高校の数学の教程を、すべて終えようとしていました。数学の点数は、中間期末試験や、学力試験、模擬テストでも、いつも学年一番でした。彼は当然理科系の大学進学を希望していましたが、英語の成績がいまいちなので、英語の実力をつけるために、私たちの塾に入って来たのです。と言ってもそんなに英語ができないのではなっかたですが。

数学の成績はとびきりいのは、それだけ、数学の勉強に時間をつかっていたからです。もともと数学が好きでしっかり勉強するので、いい点がとれるのです。それを維持するためにさらに勉強するといった、好循環の中にはまっていたのです。せっかく学年一番をとったので、その成績を維持するために、がんばらなければならないということです。うまい具合に勉強のモチベーションを、上げていったのです。

しかし、英語の実力をもっと高めるために、入塾してきたのに、数学の勉強だけに、時間を費やしていました。特に「くもん」の問題を解くのに時間を使ってしまっていました。くもんの問題は、答えや解説を配布されていないので、自力で解いて、もっていかなければならないようでした。だから、なんとか自力でやろうとして、時間がかかって、塾でも遅くまで、数学ばかり勉強していたのです。私も一緒になって、遅くまで付き合っていましたが、結局最後に私がヒントを出して、解くことが多かったです。

たしかに、それだけ時間をかけて、しかも自力で問題を解けば、実力がつきます。だけどその費用対効果はどうなんでしょう。できない問題はもっと早い目に答えを見て、やり方を覚えてしまったほうが、効率がいいのではないでしょうか。受験科目が数学だけなら、この方法でもいいかもしれませんが、ほかに、英語や物理化学もあります。他の教科の点数が低いと、希望の大学に合格できません。大学入試は総合得点ですから、バランスよく点数をとらないといけません。

数学にはまりすぎて、他の教科の偏差値が、特に悪い生徒がたまにいます。答えを見ずに、いつも自力で問題を解こうとして、時間を使ってしまっているのです。なにかそういう生徒は、答えを見てはいけない、答えを覚えては勉強にならない、という観念に縛られているようです。これは、数学に限られることではありません。英文解釈や古典など、他の教科でも同じです。もしあなたに、このような思い込みが少しでもあるなら、今、ここでその考えをきっぱり棄ててください。これも受験勉強のコツのひとつです。

ちなみに、さっきの彼は、くもんを終了した後、バランスよく勉強しして東工大に合格しました。

コメントを残す