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過去問だけでも合格できる

item20130610007s入試直前になって初めて過去問に取り組む人がいますが、それだけはしないでください。過去問の演習は、本番の予行演習だと思っている受験生がたくさんいますが、それは間違っています。本番の演習としてだけ過去問を利用するのはやめてください。そういう受験生には、現実を直視することへの恐怖があり、自分の実力を観るのが怖いという心理が働いています。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言いますが、敵(受験校)を知るのにも、己(自分の実力)を知るのにも、過去問の研究ほど適しているものはありません。実力がある程度ついてきて、少し自信がついてくると、過去問に自然と興味が向くはずです。過去問を直前まで取り組まない受験生は、ふだんの勉強量が足らないのでしょう。ふだんからしっかり勉強して、まずはできるだけ早い時期に、過去問に取り組めるようにしてください。

では、具体的にいつごろから取り組めばいいのかです。それはある程度基礎的な学力がついてからということになります。だいたい7月から遅くても10月ぐらいには取り組むようにしてください。これは大学受験でも高校受験でも基本的に同じですが、高校受験は学校の授業の進捗状況が影響するので、一ヶ月くらいおそくてもかまいません。基礎力がついてからということなので、大学受験生も高校受験生も、実力があり自信のある人は、もっと早い時期でもよいでしょう。また最低限の基礎力がついてから取り組んでほしいのですが、基礎に自信がないと言って、いつまで過去問にとりくまず、入試直前になってしまってからやっても意味がありません。過去問をやってみて、たとえ正答率が低くても、解答と解説を読めばある程度理解できるようであれば、もう始めても大丈夫です。だから遅くても10月か11月には過去問に取り組むようにしてください。

過去問には敵の情報がいっぱいつまっています。合格するためのエキスがいっぱいつまっています。たとえば、英語の試験で、英作文がほとんど課されない学校もあります。その場合英作文の勉強はもうやらなくていいです。また、マークシートや記号だけの学校なら、英単語のスペルを正確に覚える必要がありません。こんな簡単なことを知るだけで、受験勉強の大きな省エネになります。そのほか出題傾向は、各大学各高校によってかなりかたよりがあるので、しっかり研究してください。前にも言いましたが、過去問と模擬テストだけで東大に合格した受験生もいたのですよ。それだけ、過去問の研究は重要なのです。しっかり取り組んでください。そうすれば受験勉強の効率が、飛躍的に向上します。

最後に一つ注意があります。通称赤本と言われる過去問の書籍が販売されていますが、募集人員の少ない大学や学部では、売り切れることがあるので早い目に書店に予約してしまってください。また各大学に問い合わせれば、過去問を郵送もしくは手渡ししてくれるところもあります。そのあたりもよく調べて抜かりないようにしてください。また私立高校でも、過去問を配布しているところが多いので、そこもよく調査して、十分に活用してください。それではあなたが過去問で志望校をぐっと近くに引き寄せられることを、私は切に期待しています。がんばってください。

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