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大学 文系学部の選択にあたって

数年前に、どうしても立教大学に入りたいという塾生がいました。彼のお父様が、立教大学をご卒業されているので、そのことの影響が強かったようです。たしか3学部ぐらい受験したと思いますが、どの学部も不合格でした。そこでしかたなく、成蹊大学の入学手続きをしました。ところがその手続きをした翌日に、立教大学から補欠合格の通知が届いたのです。彼には、一応大学で勉強したい学問があって、そのために行きたい学部があり、それが最初に入学手続きをした成蹊大学の学部でした。補欠合格をもらった立教大学の学部は、それにはあてはまらなかったのです。それで立教大学に行くべきか、成蹊大学に行くべきか悩んでいました。

私の経験 から言わせてもらうと、文科系の大学生は、資格試験でも目指さないかぎり、どうせ勉強しないし、もし本気で勉強する気があるなら 大学の授業に関係なく、独学でいくらでも勉強できるので、立教大学に進学するように勧めました。しかしそれでもなお、彼の中ではなかなか決断がつきませんでした。

私には立教大の教授をしている、知り合いがいます。だからその人に大学の事情を聞いてあげようか、などと彼に言っていました。そしてなにげなく、彼が持ってきた立教大学の入学案内を、パラパラとめくってみると、なんとその知り合いの教授が、全身写真入りで紹介されていました。その教授は立教大学の、ある学部の看板教授だったようです。そしてすぐその場で、その先生の携帯に電話しました。すると、「堀口さんも 知ってると思うけど、学部なんかどこ行ってもでも一緒だよ。」なんて言っていました。これはプライベート発言です。現役の看板教授がプライベートで言っているんだから間違いないです。学部の区別はあまり重要ではないのです。その先生は公の場では、決してそんなことは言ってません。「この学部では、これこれこんなことを学ぶので、しっかりそのつ もりで入学してくるように。」なんてことを言っていました。本音と建前ではこんなにも違うのです。

その教授のアドバイスもあり、結局彼は立教大学に進学しました。欧米では大学で、何を学んだかを重視するらしいですが、日本では大学名のほうが大事なようです。それはあまりいいことではないと思います。でもこれが現実なのです。あなたも進学にあたって、学部の選択は柔軟にすべきだと私は思います。ただし理系学部の場合は事情が異なります。

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