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日本の武道はミラクル 3

剣道の復活をかけて国井善弥という武道家が、米軍の銃剣術の猛者に真剣勝負を挑みました。ただし剣道家の国井氏がもつ武器はただの竹刀、一方米軍の方は本物の鋭利な刃をつけた銃剣です。竹刀で叩かれれば痛いかもしれませんが、まず死ぬことはない。しかし本物の銃剣で突かれると重症もしくは死に至るかもしれないしかも国井氏は身長160センチ代で米軍兵士は2メートル近くの巨人です。小人のような日本人が簡単に倒される様子を見ようと、多くの米軍関係者が見学に現れました。おそらくその中の多くの米軍兵士は日本軍と戦場で命をかけて戦い、戦友が戦死したり負傷したりしたでしょう。その恨みをはらしたいという思いもあったでしょう。さぞかし凄惨で残虐なことになると、それを見に来たのかもしれません。

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ところが決着はあっけなくついてしまいました。ほんの数秒で国井氏は米軍兵士を床にうつ伏せに倒して、動けなくしてしまったのです。周囲で見学していた人たちは何が起きたか一瞬理解できませんでした。まず最初は米軍兵士が銃剣で突きつけてきたところを国井氏は体でかわし、次に兵士が銃の持つ所で頭をわろうしたときに、国井氏の竹刀が兵士の後頭部を押さえこんで、そのまま頭のおでこから床に倒したのです。国井氏は相手の首の後頭部のところを竹刀で押さえています。普通ならこの体力差なら簡単にはねのけることができるでしょう。しかし米軍兵士は竹刀をはねのけるどころか、全く動けないのです。もし国井氏が真剣(本物の刀)を使っていたら、後頭部首根っこを切られ兵士は絶命していたでしょう。
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最初に兵士が銃剣で突いてきたとき国井氏は体をかわしましたが、これは後ろに下がるのではなくむしろ前に出て、相手の剣を横にそらすのです。だから相手が次の動作に入ろうとしたときには、相手とすれ違いながら体の軸を相手より少し後ろに移動し、そこから相手の後頭部に向けて竹刀を降ろしたのです。
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後頭部を上から押さえられて、兵士が全く動けないのは不可解だと皆さんは思われるでしょう。しかしこのことは本物の武道家には可能だということが私にはよく理解できます。体重が一点に集まるとどんな大男でどんな力持ちでも、本物の武道の鍛錬を習得していない人ならここから絶対に逃れることができません。日本の武道はミラクル1で紹介した私の師匠(この師匠をA先生とします。)に、その証拠をたくさん見せてもらいました。私自身も体をもって体験しました。A先生は空手家ですが、武道としての体の使い方は同じなのです。空手は素手なので拳崎にすべての体重が乗らねばなりません。それが剣であろうと基本的な体の使い方は同じなのです。A先生は空手で使う武器、棒をも使いましたが、その棒の崎に体重が乗っているがよくわかりました。これで押さえられれば普通の人は身動きがとれないだろうと。
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こんなことがありました。A先生に背中から乗っかられると、どんな人もそのまま身動きできなくて潰れてしまいます。かつて岡山市の中学生の柔道で2位だった人で、武道好きで中国拳法を修練していたまだ20代前半の若者がいました。彼にA先生が背中から乗っかったのです。するともと柔道岡山2位の彼はそのまま身動きできず、クニャクニャと沈んでしまいました。彼はそのころ身長180センチで体重が80キロぐらいだったと記憶しています。ちなみに彼とはある中国拳法の道場で知り合ったのです。何か武道的な秘技があるのではないかと、私も彼もその中国人の先生から学ぼうとしていたのです。武道が好きで好きで求めている人だったので、A先生を紹介したのです。A先生がおっしゃるには、ただ覆いかぶさって体の力を抜くのだけだと、我々は抜いたつもりでも全く力が抜けてないということらしいです
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結局まったく相手の米軍兵士を傷つけず、国井善弥先生は相手に有無をいせない負けを認めさせたのです。完全な日本武道の勝利です。このおかげで剣道が復活し柔道などその他の武道の稽古も除々に再開されるようになったのです。
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