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日本の武術はミラクル 1

私の学生時代はにもっとも時間とエネルギーを注いだのは、空手の稽古でした。トライアスロンに取り組むようになった今でも、時々空手の稽古をしています。ただし今私が稽古している空手は大学のころしていたのとは同じ空手といっても全く違ったもので、サッカーと体操というくらい違ったものです。それは本当の武道です。よく漫画や映画の世界であるのですが、ある年いった達人が力任せの若い空手家を一瞬のうちに倒してしまうという世界です。私はいわゆる空手バカ一代で育った世代で、空手こそ最強の格闘技でその中で大山倍達の率いる極真カラテが世界一だと信じている世代でした。少年マガジンに連載されていたマス大山氏のドキュメント漫画に大きく影響されていました。そのころの男の子ならだれもが極真カラテにあこがれていました。なので早稲田にも空手系のクラブが20近くあり、その中でも極真系の空手が最も人気があり、その稽古が激しく危険なことから、最も恐れられ最もやる気があって、しかも最も素質の優れた人が集まっていました。私もそこに所属して、なんとか黒帯をいただきました。当時そのやる気も素質もある入門生の中で、入門生200人に対して黒帯が許されるのが一人の割合だったと言われていました。

だから学生時代は空手一色だったのです。ところがです。ところが卒業してからも時々クラブには顔を出していたのですが、あるとき、腹の出た目つきのするどい中年の男性がそこにやってきて、私達が稽古している空手にたいして、「おまえらのは本当の空手ではない、キックボクシングのマネごとだ」と言いました。よく聞くと米国に道場を持っているそうで、実力主義の米国ならそこそこの実力があるはずだと思い、少し手合わせしてみるとおそろしく強いのです。それも全く次元が違う強さです。まさに劇画の世界でした。

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学生時代から空手界に関わるとが多かったので、フルコンタクト(直接打撃、寸止めしない)系の空手界とは縁が深く、休日にはにキックボクシングの仲間なども含めて、よく合同稽古していました。それでその中年の達人にそこに来てもらったのです。そして私達の仲間と軽く手合わせしましたが、だれも勝てません。みんな一瞬にしてやられます。全員その達人よりずっとに若いのです。全日本チャンピオンも歯が立ちませんでした。まるで子供扱いです。これは長年空手に身を投じていた人達にとってはまさに青天の霹靂でした。私も空手の向上に時間をエネルギーを費やしてきましたが、それ以上の空手バカもたくさんいます。その人達は私以上に衝撃をうけていました。
事前にこんな達人がいると口頭で私が説明するのですが、空手に打ち込んでいた人ほど、実力がある人ほど信じてくれませんでした。秘伝を習得して不思議な強さがあると、よく雑誌で宣伝されている人がいるのですが、実際会ってみると口だけで偽物であることがほとんです。私達の仲間のように、キックボクシングや全日本選手権などで活躍し、自分の強さを客観的に知ってる人ほど、そんな口だ先けの偽物に騙されません。だいたい少し手合わせするだけで、実力がばれてしまいます。なにもどちらかが怪我をするまでもなく、少しの手合わせでわかってしまいます。

よくあるのですが、そういう口先だけの達人は少しの手合わせすら逃げることがほとんでです。こんなことがありました。ある格闘技雑誌で有名で、その口先のうまさでたくさん生徒をかかえるある武道家の同好会が早稲田大学にあり、大学で講習会を開いていました。私はそこにうちの達人を連れていきました。私はそのころ本当の武道を知っていたので、少し見れば偽物だとすぐわかりました。その雑誌で有名な先生には弟子の手前もあるということも考慮して、一応講習が終わって人が少なくなってからその先生に近づきましたが、ちょっと話しただけでその人は逃げまくっていました。またあるときは、このときは私は同席していませんでしたが、うちの達人に向かって、「あなたは気が充実していないから、私が叩けば一瞬のうちに死んでしう、だからできない」とのたまいます。すると達人は「死んでもいいからやってみろ」と言ったそうですが、結局なにもできませんでした。この偽者の武道家は今はどうしているか知りませんが、当時テレビにも大々的に取り上げられ有名芸能人が入門するなど、知っている人がいないというくらいの人です。だから名前は伏せておきます。またその前の早稲田大学で講習をしていた人、この人は有名な中国拳法の達人というのが雑誌の評判でした。この人は日本人ではないのですが、うちの先生が近づき少し話しただけで。いきなり血相祖変え、「ノー、ノー、ノー」と言って逃げて行きました。この人の名も伏せておきますが、可愛そうなのはこの人に騙されている早稲田の同好会の人たちです。何か超越的に強さを得ることができると、お金まで払って入門しているのです。またこの中国拳法家は、弟子の前では偉そうにしていました。うちの先生とはえらい違いでした。

これらの話を始めるときりがないので、今回はこれくらいにしておきます。続きを楽しみにしていてください。

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