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受験で運を味方にするには 14(番外編)

話は先週に続きますが、その間に今の世間を象徴するような出来事がありました。それは私の友人の就職のことなのですが、彼はある鉄道会社に派遣で勤めていて、セキュリティーなどIT関係の仕事をしています。300人あまりの応募者の中から1人選ばれたそうで、ITの専門家です。大手のIT関係の部門を渡り歩き、その分野のプロです。その電鉄会社では内部に、この分野の仕事ができる人材はいないようです。鉄道会社というのはそもそも競合が存在せず。その地域では独占企業です。なので体質が官僚的なりやすいです。官僚的とは出世が実力ではなく、入社年次や社内営業によって決まるということで、とりわけ競争相手のいない鉄道会社ではその傾向が強いです。

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競争の激しい分野なら実力本位の人事をしないと、競争相手に負けて最悪倒産の危機にみまわれます。東芝やゴーンで話題になっている日産がそのよい例です。東芝の社員数はピーク時の8分の1にまでになっています。原子力発電や半導体など世界一の技術を持っているにもかかわらず、社長や役員が無能だったので、倒産寸前にまでになってしまいました。今の東芝にはかつての栄光のかけらもありません。日産も技術は一流です。トヨタの後塵は拝していますが、世界的標準から言えば超一流です。少なくともルノーなどとは格が違います。これも経営者が無能だったに他なりません。

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話がそれてしまいましたが、電鉄では自動車や電器メーカーのような競争相手がいないので、トップが無能で官僚主義でも会社は安泰なのです。またこのような会社では日進月歩で開発が進むITの分野の人材を、内部で育てることは不可能に近いです。時代に遅れて取り残される(倒産する)という危機意識が乏しいからです。
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あっという間に通信ネットワークも3Gが4Gになりもうすぐ5Gになります。これが鉄道にどんな影響を及ぼすかなど、外部との競争がない社内営業(上司に気に入られること)にあけくれている鉄道会社の社員が、この分野を理解し追いつくのはほとんど不可能です。なので外部から専門家が派遣され、それが私の友人なのす。
鉄道は国民の足であり重要なインフラです。そのため政府とのかかわりも深く、特に近年セキュリティーの面で政府との連携が、以前にも増して重要になってきています。それでこの分野のことが唯一理解できる彼が、代表してかかわっているのです。
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セキュリティーがどれだけ以前にも増して重要になってきているというのは、中国からのハッキングのことです。去年だったと思いますが、最新鋭の自衛隊戦闘機F35が日本海に墜落しました。F35は米国でも最新鋭の戦闘機です。なので日米双方で大変なショック受けたそうです。さらにショッキングなことにその原因がどうも中国軍のハッキングによるものだそうです。
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自衛隊の予算が増やされたとマスコミはさわいでいますが、日本の防衛費はGDPの1パーセント以内で世界標準の半分です。その少ない予算からサイバー要員を増員して、わずか300人です。一方中国は13万人です。桁がいくつも違います。
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自営隊の最新鋭機がハッキングされたということは、鉄道などたやすいものです。鉄道に混乱をもたらし事故を起こすことも可能でしょう。そこまでいかなくても通勤に混乱をもたらすだけで、日本経済には大きなマイナスです。これが新幹線ならさらに深刻です。
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また話がそれてしまいました。でもとても大事なことです。続きは次回にします。
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