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受験で運を味方にするには 7

大きな目標を設定して、それを日々の目標や課題に落とし込んで、小刻みに行動を起こす、勉強をする。そしてさらに達成した状態をイメージする。受験なら志望校に合格していることを想像する。もうその高校や大学の学生であると思い込む。臨場感をもってあたかも今この瞬間に、その志望校で学び活動していると想像する。

「トイレをきれいに使ってください。」より「トイレをきれいに使っていただいてありがとうございます。」の方がトイレがきれいになるのは、もう目標が達成されたという状態を想像できているからです。これは人の脳というのは時間の観念がこの世の常識と違うからです。願望達成は脳の中では、最後から順番に生まれるのです。達成された状態から順番にさかのぼって今この瞬間に戻るのです。だから最終の結果を脳がインプットしら、そこに向けて順番に今どう行動するか、どう勉強するかが自然と決まってくるのです。自然に脳がその結果を出すように導いていくのです。これは車の自動運転と同じようなものです。ナビに行き先をインプットすると、自動的に車を導いていくのと同じ原理です。
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もうお亡くなりになりましたが、知の巨人とも称される、上智大学名誉教授の渡部昇一先生は、大島なにがしというペンネームで、マーフィーの成功法則の本(この本が日本の数ある成功法則の中の初めての本です。)をお書きになりましたが、そこで目標をインプットするコツを著わしておられます。まず寝る直前や朝起きてすぐなど、潜在意識が表面にでているときにイメージするとインプットされやすい、そのとき臨場感があればあるほど効果的だそうです。戦後すぐ日本がまだ貧しかったころ、ヨーロッパ留学などよほど運よく選ばれないと行けない時に、渡辺先生はこのイメージの力をおもいっきり利用しました。毎晩寝る直前にあたかもドイツにいるがごとく感じるまでひつこくイメージングしたそうです。そしてあるときライン川のほとりを歩いていることを想像していると、ライン川を吹く風が頬をなでるのを感じられ、それときから留学できると確信されたそうです。()先生はのちに実際ライン川のほとりを歩いていて全く同じ体験をしました。)
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受験勉強に追われていると、少しの時間も無駄にできないと、就寝前や朝起きてすぐに、直接試験の点数に結びつかないイメージングに時間を割くのはもったいないと思われるかもしれませんが、たった10分できれば30分毎日時間を割いてイメージングに使ってください。そうすれば驚くほどの成果があなたにおこること間違いなしです。
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ところがここで問題なのは、合格してその志望校で学んでいるようすや、合格して両親が喜んでいる様子を、あたかも現実のように、現実と変わらないように臨場感をもって想像することがはなかなか難しいのです。

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