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消費税と信用創造(ちょっと政経)

今年10月から消費税が10パーセントに引き上げられることになっていますが、このまま増税していまうと日本経済はとんでもない不況に突入していまいます。消費税アップは財務省が政府の赤字(日本の赤字ではない)を減少させるため、税収を増やすためのものです。ところが過去消費税率を上げる度に税収は減少し、増税は財政再建に少しも貢献していません。それどころかマイナスになっています。消費税を上げるというのは日本経済にとっては自殺行為なのです。しかもこのデフレ下で増税するのは最悪の選択です。

ネットの討論会では経済や金融の議論がされていました。その中でお金はどこから生まれるのかということが、多くの人には理解できていないという事がよくわかりました。お金は信用創造によって生まれるのです。
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かつてはお金は金(ゴールド)そのものでした。金の保有量が通貨の保有量、お金の保有でした。商人は稼いだ価値と同じ価値の金を保有していました。ところが得た金を自宅の金庫にためておくのは不用心なので、金細工職人の金庫にいっしょに保管してもらうことにしました。そのうち商人らが物を売買する度に金を移動していてはめんどうだということに気づき、金所有の証明書だけが取引されるようになりました。金庫の中の金は移動せずに、所有権だけが移動するようになったのです。金細工職人がそれを証明する証書を発行したのです。これが銀行になってゆきます。
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みなさんもよく知っているように銀行はお金を貸してくれるところです。最初は金庫の中にあるお金の保有量と同じだけのお金しか貸しませんでした。もちろん金細工屋さんはお金を貸した人にお金が発生したいう証明書を発行するだけです。その証明書がお金そのものなのです。
そのうち証明書を発行するだけなら、金庫のお金の量に関係なくお金を貸せるようになることに気づき、保有量に関係なく多くのお金を貸すようになりました。これが銀行の始まりです。これは銀行は無からお金を作ることができるというのと同じことです。このことを金融の専門用語で信用創造と言います。
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お金はだれかが借金することによって生まれ、借金が返済されることによって消滅します。だれかが事業のために借金したり、日本政府が国債を発行することによってお金が生じるのです。このことがわかっていない経済学者、金融の専門家が多すぎます。多分大半の経済学部先生も理解していないでしょう。税務省の偉い人達もそうです。お金は金本位制のようにどこかにプールしていて、そこから出たり入ったりしているのではありません。お金は信用創造によって生まれるのです。このことがわかっていれば消費税アップなど最悪手であることは明々白々です。また政府の赤字などなんら問題ないことも理解できるはずです。
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