勉強のコツのコツ(脳が喜ぶ)
端的に言って学力アップのコツは、反復です。一番やってはいけないことは問題集や参考書の浮気です。問題集はこれと決めた一冊を繰り返し反復学習することが重要です。実力が目に見える形でついてこないと、不安になって別の問題集に移りたくなりがちですが、絶対に問題集の浮気はしないでください。これと決めた問題集を最低でも7回はやってください。完全にその問題集がマスターできるまでは別の問題集に移ってはいけません。
あなたにも思い当たることがあるでしょうが、苦手な教科ほど問題集や参考書の数が多くないでしょうか。得意な教科は数少ない教材で、しかもそれを隅から隅までマスターしているのではないでしょうか。学力がつかないから、または苦手だから、教材の浮気をしたくなるのか、教材の浮気をするから学力がつかないのか、卵が先か鶏が先かわかりませんが、教材の浮気は厳禁です。
反復が学力アップのかなめですが、これは脳科学的側面からも合理的な理由があります。問題集は一回目学習するときは時間も労力も必要とします。たとえば1回目が100の労力なら2回目は50の労力で終えることができます。さらに3回目4回目とその労力は指数関数的に減少していき、7回目を迎えるころには10分の1くらいになっています。問題を解くのにほとんどエネルギーを必要としません。ここまでくればむしろ問題を解くのが楽しくなってきます。ここが重要なのです。
ここまでマスターした問題集を解けば、そのときなんとも言えない心地よさを感じるようになると思います。敏感な人は頭がすっきりしたように感じられるでしょう。これを感じるようになればしめたものです。その教科の実力が一段階あがります。今までにない勢いで上昇します。脳が喜びだすと今まで眠っていた潜在力が目覚めるのです。
学力をアップさせるために、その教科の型を頭に叩き込むために、反復学習が重要なのですが、それ以上に脳を喜ばせることで飛躍的に学力が向上するのです。
反復学習で脳を喜ばせる。これが学力アップのコツのコツです。