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皇居と勉強 1

私は皇居の周囲を週に2~3回ランニングしてます。1周5キロメートルでだいたい2周します。トライアスロンのランニングの練習です。もう皇居を走るようになって数年になるので、皇居に走りに行くと必ずだれか知りあいに会います。ほとんどがランニングの友達ですが、1人だけ違う人がいます。その違う人というのは毎日皇居の周囲のゴミを拾って掃除をしている人です。皇居を毎日きれいにしているのです。1周5キロあるので1周掃除するのには2~3時間かかります。もちろんボランティアです。大変な労力です。(走るなら速い人で20分遅い人で40分くらいです。)その人のすごいのはほとんど毎日掃除していることです。私は走る度にその人に会うので、挨拶を交わすようになり、そのうち私も一緒にそうじするようになりました。私はとても毎日というわけにはいかないので週に1回(毎木曜日)だけ掃除しています。

その人は78歳の御高齢です。なんと慶応大学を出ておられます。高校は九段高校だそうです。慶応卒業後商社に勤められ40代で会社を興して、74歳で引退されたそうです。二人ご子息がいらして二人とも医者だと言っておられました。「皇居清掃は年寄りにはいい運動なんですよ。」とおっしゃいますが、真夏も真冬もほとんど毎日です。もう4年目になります。その間長期入院もしたそうです。 働いていた時の無理がたたって引退してから体に出たのでしょう。働いているころはお酒も浴びる程飲んだそうですが、今は禁酒していて、もう3年以上一滴もアルコールを飲んでいないそうです。

その人と一緒に皇居を掃除していると学ぶことがあります。とにかく腰が低くて謙虚なのです。私などの凡夫は掃除をしていると、「俺が掃除しているんだ」(いいことしている)とどこかからにじみ出ているのだと思います。その人を見ているとそう感じます。いつも掃除が終わるころになると、「ありがたい、ありがたい、こんなに手伝ってもらって」と言っています。私にしてみれば「何をおっしゃいますやら」という感じです。

まだこの話は続けます。ほかにもいい話があるので。

 

 

 

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