受験勉強で勝利するには、戦略を練らねばなりません。そしてその戦略にそった勉強の計画を立てねばなりません。長期の計画から日々の計画を立て、さらにその日のどの時間に何をするか、落とし込んでいきます。しかしあまり細かすぎると融通がきかなくて、一度計画が壊れてしまうと、いやになって、すべてを放棄してしまいたくなります。ここは注意しなければなりません。

コツの一つは,今目の前でやらなければならない勉強を明確にすることです。そしてさらにそれ以上に大切なコツは、計画を達成したときに、より明確な達成感を感じられるように工夫することです。それには何かをやり終えたら、たとえ小さなことでもその証拠を残すことです。たとえば覚えてしまった英単語は黒く塗りつぶしてしまう。単語帳が黒くなるにしたがって語彙力がついてくる感覚は楽しくて、より大きな達成感を味わえます。私にも経験があります。これは本当のことかどうかわかりませんが、覚えてしまった英和辞典のページをちぎって食べてしまった人がいたそうです。私の高校の恩師がおっしゃっていました。（真偽のほどはわかりませんよ。）

私が受験勉強をしていたときは、終わった計画は赤のボールペンで塗りつぶしていました。計画はノートに表にして書いてあるので、文字だけを塗りつぶすのではなく、そのマス目全体を塗りつぶします。なので最後にはノート全体が真っ赤になります。私は真っ赤になったノートを見て満足していました。大きな達成感を得ていたのです。よくがんばったなと。

毎回その日の計画をノートに書いて私に見せる塾生もいます。彼女は一つ計画をやり終えると、そのたびに線を引いて消してしまいます。そして塾から帰るときに、「こんなにがんばったんだよ」　と私にその計画ノートを見せます。私は「きょうもがんばったね、えらいね」　などと書いてノートを返します。（モチベーションをより高めるためには、いつも同じ言葉を返していて芸がないので、私はちょっと工夫しなければなりません。）

このような小さな達成感の積み重ねが、大きな成功につながります。受験生のみなさん、小さな達成感の積み重ねが大事ですよ、そのために計画の立て方にちょっと工夫をしてくださいね。それでけでぐっと勉強がはかどるようになりますから。