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叔父の戦場での勉強 5

前回の続きですが、ちょっと付け加えたいことがあります。勝てる相手や絶対にはずさない的であっても、成功すれば自信になっていきます。そのプラスのエネルギーがさらなる成功を生んでいきます。基礎的な教材を何度も繰り返し復習することの重要性はこのあたりにあります。ここでさらに強調しておきたいのは、それがまた上位の問題を解決する能力を育てるということです。

先日もうちの塾で大学受験生が英文法の問題集、今復習してる教材だけでは足らないような気がするので、新しいの教材に手をつけようか迷っていました。志望大学の過去問を解いていると、正しく答えることのできない英文法の問題があり、その類似の問題が他の問題集にあったのが、新しい教材に手をつけようか思った理由です。受験では英文法問題を全問正解する必要はありません。難易度にもよりますが80パーセント正解できれば十分です。もし6割以下ならそれ以上にあげなければいけませんが、その場合は今使っている教材がまだ完全にマスターできていないということになります。なのでその教材をさらに復習してください。教材を新しく変えようなどとはもってのほかです。また6割以上とれる人も同じ教材を繰り返し復習することによって、応用力つき7割8割9割と正答率が上がっていきます。受験生は不安なのでつい新しい教材に手をつけたくなります。この受験生にも私は今の教材を繰り返すようにと厳しく指導しました。ここは受験勉強だけでなく勉強して何かを習得するための肝です。イチロー選手も一流になってからでも基礎トレーニングを欠かせません。スポーツの世界では常識とされるこのことが、受験勉強では徹底されていないのが不思議です。あなたも基礎が大事なことは理屈の上ではわかっているでしょが、今ここで私が述べていることはもっと奥が深いのだということを認識してください。

今英文法問題を例に出しましたが他の科目でも同じです。私は数学で興味深い経験があります。受験勉強をしていたころ、と言ってもうだいぶ年齢も重ねて早稲田で医学部を目指して勉強していたころの話です。早稲田の空手部の後輩で理工学部物理学科の学生がいて、彼に理系の勉強を見てもらっていました。確かそのころ早稲田理工学部の物理学科は偏差値が70を超え慶応の医学部の次に高かったと思います。武道系の後輩なので「おい、俺に物理教えろ」と言ったぐあいです。家庭教師のようなものです。文学部の図書館で空手の稽古の合間に個人教師をしてもらっていました。先輩と後輩の関係ですが、わずかでしたが一応指導量も払っていました。たしか一回1000円だったと記憶しています。

そこで彼から駿台予備校の教材を借りました。数学です。もちろん彼が書いた答えのあるノートつきです。ノートを見ながら問題の解き方を覚えてゆき、最後にはほとんどの問題を覚えてしまいました。それでもまるで作業をするように問題の解答を書いていると、なんだか頭の中がすっきりしてくるのです。なんとも言えない心地よさです。なるほど数学が得意で好きな人はこんな状態で勉強しているのだろうと思いました。あなたもこんな体験ないでしょうか。もしないなら挑戦してみてください。

結局早稲田在学中に東京医科歯科大を受けましたが失敗しました。もし受かっていればまた別の人生があったでしょう。でもそのおかげで数学や物理化学の理系の科目ができるようになり、今の仕事につながっています。アップルを創始したスティーブンジョブズがスタンフォード大学でした有名な講演(https://www.youtube.com/watch?v=ApCv9EjHbQk)で言っていたように、何が後々役に立つかわからないなので今目の前にあることに真剣に取り組まなければなりません。

今回はちょっと話がそれてしまいましたが、次回はまた受験勉強に参考になることを、叔父の軍隊生活からお話したいと思います。

 

 

 

 

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