高校生も中学生も３年の夏休みに入るくらいまでは、部活動を続ける人が多いです。受験指導をする私の立場から言えば、できるだけ早く部活を引退して、受験勉強に打ち込んでほしいと言うのが正直なところです。毎年のことですが私はいつもやきもきさせられます。

でも私もそうだったですが、部活体験は人生一度っきりです。スポーツはその後の人生でも楽しむことができますが、中学や高校での部活体験は二度とできません。受験勉強のことだけを考えるなら、部活はほどほどにして勉強に集中するほうが得策です。でも長い人生を考えると、部活に集中したほうがためになるかもしれません。いずれにせよどちらがその人ためになるかはわかりません。だからいったん部活をやると決めた人は、とことんまでやりきってください。部活が中途半端なら受験勉強も中途半端になります。

やがてみなさんは学業を終え仕事に就く（会社に入る）ことになりますが、その採用試験の面接で、必ず面接官がたずねることがあります。あなたが学生時代何をしてきたかということを必ずたずねてきます。面接官はあなたが何かに打ち込むことのできる人か、あるいは打ち込むことができない人なのかを、見極めようとします。何かに打ち込むことのできる人は、仕事にも打ち込むことができるからです。そういう人は企業にとって最もほしい人材です。

部活をぎりぎりんまでやって、その後夢中になって勉強し、いきなり実力をつける人が多くいます。部活に夢中だった人みんながそうなるわけではありませんが、もしあなたがまだ部活を引退していないなら、とことん部活に打ち込んでください。そのほうが引退後勉強に打ち込める可能性が高くなります。