受験生は苦手な教科や分野に限ってたくさんの問題集を持っています。どの問題集も中途半端な仕上げ方なので、実力がつかずまた新しい問題集を買ってしまうからです。理解度が３０パーセントの問題集数冊より、９５パーセント理解の１冊の問題集です。とにかくどれでもいいから最初に決めた問題集を繰り返し復習して、９５パーセント以上理解できるまで、他の問題集にはいっさい手を出さないようにしてください。

先ほど医学部に合格したある受験生のブログに書いてあったのですが、苦手な数学を克服するため（医学部受験で数学が苦手なのは致命傷）、一つの数学の問題を最低３回は解くようにしたそうです。各問題を３回も解けば理解は深まりますが、時間がかかるので解く問題の数が少なくなります。５０パーセント理解の問題１００題より、１００パーセント理解の問題５題だと言っていました。それで本番の試験で復習した問題と同じ問題が出題され、みごと合格したそうです。

一度解いた問題が本番の入試で出題されるのは特別幸運に恵まれているとも言えますが、案外そういうが受験生が多くいるのです。受験の神様が微笑むのかもしれませんが、そういう人はたいていコツコツ丁寧に問題を解いています。数は少なくても律儀に手堅く積み重ねています。たくさんの問題にあたった方が確率から言っても、同じ問題が出題される可能性が高そうですが、実際はそうではなさそうです。数学に対する真摯な態度が受験の神様には受けがよいのかもしれません。でもこれは大事なことです。幸運を呼び込みことは受験には大切なことです。