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志望校志望学部の選択、AI(人工知能)がもたらす世界 2/3

AIは人がしているあらゆることができるのです。しかも普通の人ができる以上にうまくできる、いやもっとも優秀な人のレベルをはるかに超えてうまくできるのです。単純作業ではありません。意思決定を含むあらゆることを人より早く正確にやってしまいます。銀行の融資の判断、町の飲食店やレストランでの調理、医療などあらゆる分野でAIの活躍が予想できます。以前にも書きましたが、もうすでに米国では会社内の総務や人事といった部署が消滅しているのです。AIが取って代わっています。AIは気分が悪いらといって休みません。風邪も引かず病気にはなりません。労働時間が長いからと言って苦情を言いません。給料が安いからストライキを起こしません。だったら人よりAIを使うでしょう。

もう少し具体例を書きますね。ヒット商品は一昔前なら、ちょっと才能がある経営者が人々のなんでもない行動や思考を観察して、それがヒントになり、商品やその宣伝の方法を思いつき、大ヒット商品を生み出しました。最近ではマーケティングの手法に従って市場調査し、商品やその宣伝の仕方が決まれば、以前の天才がヒットを飛ばすほどではないにしても、普通人でもそこそこの利益が上がる商品を開発できます。それがマーケティングという手法なのです。これをすべてIAがやってしまいます。市場の分析、消費者の性向なをどコストをかけずに瞬時に終えてしまい最後の意思決定の直前までほとんど人の手を煩わせません。

またこんなこともやってしまいます。たとえば20代の女性を対象としたマーケティング結果を、60代の男性の商品開発にそのまま応用したりもできます。新たに60代男性のデータを集めればもっと的確な結果を出せますが、そこでのコストパフォーマンスを考慮します。それはどういうことかと言うと、20代女性のマーケティングのデータを応用すれば60代男性のをした結果の70パーセントの成果を出せるということがAIで可能です。そこで時間やコストと利益を天秤にかけて判断すると言うことになります。

マーケティング自体がこれほど軽くなると、どの企業も利益が見込まれる市場に殺到し競争が一段と激しくなります。そして人件費が削られ多くの人が失業します。

そこで今、特に先進国の学者たちの間でベーシックインカムについて真剣に考えなければならないのではないかという議論が始まりました。これも私たちの生活を大きく変える要素です。ベーシックインカムとは、働いている人にも働いていない人にも、どちらにも国民すべてに給料を支給するという制度です。これについてはまた次回で説明していきます。楽しみにしていてください。

 

 

 

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