机の上が散らかっていたり、部屋の中が片付いていない人は、勉強ができない人が多いです。自分の机の上をきれいにするのは本人の責任ですが、家庭の中の片付けは両親の責任です。

自分の部屋の中の状態や机の上の様子は、その人の精神的な環境を表します。机の上が散らかって整理整頓されていない人の頭の中は気持ちも落ち着いていません。自分の部屋が片付いていない人も同じです。そのような人が安定して勉強ができるはずがありません。うちの塾生は少人数で私一人が全員の生徒を見ているので、他の塾と違って少しずつその人の背景にあるものがわかってきます。机の上が片付いているか、勉強部屋の整理整頓ができているかなどもなんとなくわかってきます。整理整頓は勉強そのものとおなじくらい重要です。継続して勉強ができないと成績が伸びません。整理整頓はその第一歩です。

私が塾を始める前は家庭教師をしていました。のべ約２０人近くの家庭教師をしましたが、家庭教師で３ヶ月ほどその家に入ると、その家庭の状況がおおよそわかってきます。親の職業や収入、家族が同士が仲良くしているかなどです。その家庭の問題が見えてきます。うちの塾でも家庭教師で生徒を見ているというほどではありませんが、半年もあればだいたいわかってきます。少人数制で教えるのが私一人だからです。それだけ生徒と距離が近いのです。

受験勉強ではこの背景にあるものが重要です。心が安定しないと勉強に集中できるわけがありません。安定したメンタル環境を整えるのに整理整頓は特に大切です。

家全体が整理されていないと、子供である受験生の部屋や机の上が整理されません。それゆえ親御さんも家の中の整理整頓を心がけてください。片付けの第一歩は物を捨てることです。片付いていない家庭では物があふれています。不要なものがたくさんたまっています。物は循環させなけれはなりません。不要な物を棄てないと新しいいい物が入ってきません。しかも東京のような都会では場所代の方が高くつきます。