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浪人生

第一志望の大学にみごと合格できた人は、これから入学までは人生で一番いい時期の一つだとよく言われますね。僕の場合ただ合格がうれしかったことだけはよく覚えています。合格から入学まではあっというまでした。でも第一志望の大学に合格できた人は一部だと思います。そこで多くの人はやむをえず第二第三志望の大学に入学することになります。でもどうしても第一志望にこだわっている人は浪人するかどうか決断をせまられることになります。そこで今回は浪人の是非について人生の先輩としてアドバイスさせていただきます。

医者や獣医など特定の大学を卒業しなければなれない特殊な職業に就きたい人は、浪人するしかありませんね。でもたとえば医学部などは偏差値が高く、そう簡単に合格できるものではありません。浪人して実力が大幅にアップする人もまれにいますが、ほとんどの浪人生は少しだけアップするか、ほとんど変わらないかです。浪人すれば毎日一日中勉強できるので、自然に実力が大幅につくものと考えがちですが、現実はそうではありません。でもそれでもチャレンジしたい人はチャレンジしてください。たとえ成果が出なくても、あなたががんばったことは必ずいい経験となって残ります。1年くらい人生が遅れても長い人生では全くハンディにはなりません。

ただし偏差値の高い大学を卒業することは、昔ほどメリットはありません。かつては一度勤めたら転職することが少なかったので、新卒で就職するときは有名大学は有利でした。今もすでにそうでですが、これからさらに転職率が上がってくると思います。そのため有名大学卒の新卒メリットは益々減少していくでしょう。転職では今まで働いたキャリアが評価されます。大学名はほとんど関係ないでしょう。また新卒でもかつてより本人の能力をより重視するようになっています。かつては卒業大学によって企業の就職説明会で露骨に区別したことがありましたが、今はそういったことはほとんどないようです。

しかしここでそれに反する話もしておきます。大学の頂点は東大ですが、東大に入るのにたとえば10の勉強が必要で、早慶では7の力で入れるとしても、卒業後は東大では12のメリットを享受でき、早慶では6のメリットしか享受できません。それは東大が官僚を独占しているからです。日本はまだまだ官僚支配の国です。なにか仕事をするにも官僚の許可が必要だったりして、そのコネのためにだけに大企業は東大生を採用したりします。企業のトップには有名大学卒が数多くいることもあり、まだまだ学歴により差別が存在するのは事実です。ただし何事も本人しだいだということをここで強調しておきます。

最後に私個人の感想ですが、いい大学に入るメリットはちょっとした人脈と、本人の自己満足ではないでしょうか。いい大学出ていると気分がいいです。くだらないがそれだけのことです。それでも私はやる気のある人には浪人をお勧めします。やる気のある人に限りますが、たとえ失敗しても、がんばって失敗すれば、世の中思い通りにならないことを悟り謙虚になるし、1年くらいの浪人は長い人生では一瞬のことだからです。

 

 

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