入試直前の過去問の取り組み方
過去問研究の重要性に関しては今まで何度も言ってきましたが。入試直前この時期に過去問に取り組まない人はいないでしょう。本番と同じように時間を計ってどれだけ点数がとれるかドッキリだと思います。
この時期の過去問の取り組み方の注意点ですが、一番は時間をしっかりはかり、どの分野でどれくらい時間を使うかを決めることです。時間がかかり過ぎた分野があればその原因が知識の不足にあるのか、応用力不足にあるのかを見極めるのも必要です。
ここで気をつけなければならないことがあります。できなかった分野は今から新しい知識を入れなければならないですが、そちらにエネルギーを使い過ぎないようにしてください。新しい勉強はしぼってしぼってしぼり切ってください。勉強には限界がありません。これも覚えていない、あれも覚えていないと不安が完全になくなることは絶対にありません。少なくともあなたは十分ではないにせよ、今日まで勉強してきたはずです。今まで仕入れた知識が錆びないように復習がおろそかになってはいけません。
復習は仕入れた知識のメンテナンスだけではありません。覚えた英単語や英文法問題を復習していると、答えがすぐ思い浮かぶので、復習は楽にできます。繰り返せば繰り返すほど時間も短くなってきます。こうなればあなたも気づくと思いますが、頭がすっきりしてきます。できているという認識がプラスのエネルギーとなって、脳によい作用を与えるのかしれません。
頭がすっきりなれば、今までできなかった問題ができるようになったり、問題を解く時間が短縮したりしてきます。これが本番では思いのほか高いパフォーマンスをもたらします。できない知識を補給するのももちろん必要ですが、そこにこだわり過ぎないように注意してください。世間で広まっている成功法則によれば、不得手な分野にこだわるのはマイナスを引き込むことなので、成功を遠ざけると言います。