現代国語って勉強すれば伸びるの?
勉強しても、しなくてもあまり差がつかないとあなたがもし思っているのなら、それは概ね正しいです。なぜなら日本で生まれ た以上ずっと日本語の勉強をしてきたからです。数学でも理科でもほとんどが小学校に入学してから初めて学びます。また英語も本格的に勉強するのは中学に 入ってからです。なのでそれまで勉強の積み重ねた量が現代文については圧倒的に多いのです。これから現代文の勉強に時間を費やしても全体からみれば僅かな のです。
だからといって現代文の勉強をあきらめてしまってはいけません。やり方によってはかなりの成果を出すことができます。
現代文の問題集を解いてもほとんど偏差値が上がらない人が多いです。たくさんこなしても出題形式に慣れるという以外のメリットを見出せないからです。でもちょっと勉強のやり方を工夫するだけで、偏差値を上げることができます。
現 代文の問いは論理的に答えることを求めています。もし選択支の(ウ)の答えを選んだならなぜ(ウ)を選んだのかきちんとした理由がなければいけません。解 答者には選んだ理由がそれなりあるのでしょうが、それを第三者が納得できるよう説明しなまればなりません。うちの塾でよくするのですが、生徒に答えを選ん だ理由を説明させると本人はわかっているつもりでも第三者(私)には伝わりません。もちろん生徒が伝えようとしている内容は私はよくわかっていますが、そ れゆえにあいまいなところに突っ込みを入れることができます。それをもっとわかりやすく説明してくださいと、どんどん突っ込みをいれていきます。そういう 訓練をすると論理的思考が鍛えられ文章を深く読むことができるようになります。
これを一人でやってください。突っ込みも自分でいれ自分で 答えます。ただしそのときにコツがあります。声に出してまるで漫画の会話のように一人二役でブツブツ言うのです。小さい声でも十分です。声に出すのと黙っ てするのとは効果が倍以上違います。これは試してみればわかります。あなたも最初はだまされたと思ってやってみてください。