受検生の睡眠について
このコーナーで今まで何度か睡眠について取り上げました。たとえば食べ物と睡眠の関係について言うなら、たくさん食べた直後は血液が消化にまわって必ず眠 たくなるので、食事の時間を工夫しなければならないとか、炭水化物は眠気をさそうので米やパンの摂取量を控えたほうがいいなどの提案をしました。
今回は人の睡眠のリズムの話です。かつてある実験がNHKで放映されていました。人を外部から完全に隔離し、時計はもちろん時間がわかる物との接触も完全に 絶ち、太陽の光も全く届かない穴倉のようなところで生活させます。すると最初は寝起きする時間がバラバラで定まっていなかった人が、1ヶ月もたてば一定の リズムで寝起きするようになります。そのリズムは1日を25時間周期として活動するようになるのです。
人の体内時計は25時間周期で機能しているの です。でも太陽と地球の運行から1日は24時間です。このずれを人は太陽の光を浴びることによって調整しています。25時間ということは、毎日1時間ずつ ずれてしまうということですね。夜更かししやすく朝寝坊していまいがちなのは、人の体内時計からすれば自然なことなのです。
受検生に限らず朝気持ちよく目覚めて、仕事や勉強に取り組みたいものです。それには朝起きたら太陽の光、朝日をめいっぱいあびることが大事です。睡眠を太陽の光で調整することで毎日のリズムを作れるようになります。