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夢は実現する?

tsutsuji20140417001walllarge最近還暦を過ぎてようやく少女のころからの夢を実現させた人がいます。青山千春さんです。青山繁晴氏の配偶者です。千春さんの父はかつて帝国海軍の軍人で軍楽隊に所属しトランペットを吹いていたそうです。その影響で千春さんは子供のころから船乗りに憧れていていました。ちなみに鉄腕アトムのテーマソングで、歌の導入部でトランペットを独奏しているのが千春さんのお父さんです。

彼女は東京商船大学進学を希望していました。しかしそのころ商船大学は女性の入学を許可していませんでした。女性を船員にすると船が嫉妬して難破するという迷信があるからです。ちなみに同型の船のことを姉妹船と言います。船は女性扱いなのです。商船大学は彼女の受験を許可しませんでしたが、東京水産大学は始めてのケースとして、なんとか彼女の入学を許可してくれました。練習船に初めて女性の訓練生が乗船するということで、トイレや入浴については色々と改善や工夫なされたようです。

水産大学では彼女は魚群探知機の研究をし、そのエキスパートになりました。その腕を評価されて1980年にソビエト船籍のタンカー、ナホトカ号が日本海で座礁し、積んでいた石油が海に流れ出したとき、油がどう海底に広がったかの調査をしてほしいと、国から依頼されました。千春さんは魚群探知機を使って油の広がり具合を調べました。その調査の最中に偶然にメタンハイトレートという日本独自の資源を発見したのです。天然ガスが日本海の海底から大量に噴き出しているのを彼女が見つけたのです。海底から平均スカイツリーほどの高さの氷(メタンが氷結したもの)がいくつもいくつも建っているのです。

千春さんは女学館(高校)で優秀な成績だったので、東大合格が確実視されていました。東大に行けばキャリア官僚や、一流企業に入るなど、もっと世間的な意味での開かれた人生があったかもしれません。しかし船乗りになりたかった千春さんは、迷わず水産大学に行きました。そして女性として日本では始めて大型船の船長の資格をとりました。しかしいざ実際に船長として船に乗るときになると、色々と嫌がらせや妨害があったようです。でも子供のころからの船乗りになりたいという夢を純粋に追い求め、ひたむきに努力を続けました。その純粋な努力に神様(天)はメタンハイトレートの発見というご褒美をくださったのです。

この話はこれだけで終わりません。千春さんは還暦を過ぎて夢をかなえたのです。その話は次回に続きます。

 

 

 

 

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