だいたい高校２年生ぐらいから、文系理系の選択をします。今もそうですが、もう１０年以上前から理系の方が就職が有利だと言われています。もちろん今もそ うですが、これからますますその傾向が強くなるでしょう。というのは今ある事務系の仕事の多くが、ＡＩ(人工知能）やロボットに取って代わる時代が、もう 目の前に迫っているからです。

もう何十年の前から多くの事務系の仕事がＩＴ（コンピューター）によって合理化され、それにかかわる人を減 らしていきました。それをＩＴ革命と呼ばれています。そのＩＴ革命が少し加速したものがＡＩによる合理化だと思っているかもしれませんが、そんな悠長な話 ではありません。ＡＩ（人工知能）は今人が判断している仕事を、人の代わりに判断するようになります。ＡＩ自身が意思決定を人間の代わりにするようになるのです。事務の合理化というレベルではありません。

た とえば銀行の融資です。クライアントにお金を貸すかどうか、貸すならばどれくらい貸すのかということの判断をＡＩ(人工知能）がするのです。また人事の判 断までＡＩがやってしまうのです。アメリカではいわゆる会社の総務部という部署がどんどん廃止されています。この流れはやがて日本にも必ずやってきます。 あっという間にやってきます。３年から５年で世の中の仕事のあり方が大きく変わってくるでしょう。

首都圏は多くの大企業が本社を置いています。その本社の事務作業を補填するためにまた多くの会社があります。それらの仕事がＡＩに取って代わるのです。

事務系の仕事はおもに文系大学の卒業生が就きます。その文系大学卒業生の仕事がどんどんなくなっていくのです。もちろんＡＩは理系の仕事にも取って代わられます。でも文系の方がずっと厳しいのです。

そこで私からのアドバイスです。理系文系を迷っているなら、あるいは文系にしようと思っている人でも、できれば理系を選択することをお勧めします。