1点に泣き1点に笑う
今年も入学試験がほとん終わりました。受験先の高校や大学の入試得点を調べれば後1点で不合格になってしまった、という話はよくあります。私の親戚も去年 5点である有名国立大学を不合格になりました。そういえば私が高3のとき、進学校に通っていた地元の友人が京都大学に4点足りず涙をのんでいたのを覚えています。
たとえ1点でも合格は合格で、不合格は不合格です。かつて私の父親は大学の先生(美術)をしていたので、父から聞いて知っていますが、合格のボーダーラインには受検生が集中しているそうです。どこで線切りをするか決めるために、合格判定会議というものがあるそうですが、そこではで きるだけ点数の開いているところを選ぶそうです。学部定員が200名だとしても、10名くらい幅をもたしてできるだけ公平感があるように合格点を決めるのです。
受験問題が難しいとできる人とできない人との差が大きくなるので、比較的ボーダーラインいる受検生が薄くなりますが、受験問題がやさしいとボーダーライン上の受検生が多くなります。だからやさしい問題は要注意です。ちょっとした注意力不足によって起こる思わぬミスが命取りになります。
思わぬミスも普段の勉強の積み重ねの結果です。いつも計算は正しくしているか。きちんと答案用紙に正確に書く訓練ができているか。たとえやさしい問題でも、ミスがないか必ず答えを再度確認しているか。こういうことの些細な努力の積み重ねがミスを減らすのです。試験本番のときにあわててミスを減らそうとしても、普段の癖が出てしまうのです。
来年度以降に受験を控えているみなさん、今からミスをしない習慣がつくように勉強してください。