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夏目漱石 「こころ」 の感想文を読んで 2

Daisy_(Argyranthemum_frutescens)11月25日は作家三島由紀夫が自決した日です。三島由紀夫の自決をもって昭和が終わったとも言われています。憲法改正を唱えつつ自衛隊に決起(クーデター)をうながし失敗し、自決した三島の行為を理解する人は少ないでしょう。

乃木将軍のことを理解する材料が乏しいことに比べ、三島由紀夫については、彼を理解する材料はたくさんあります。彼の書いたたくさんの小説から、彼の魂や精神を垣間見ることができます。

死を見つめることは生を見つめることです。いかに死すかというこはいかに生きるかということに直結します。

乃木将軍は学習院の校長しておられ、昭和天皇の教育係りでした。昭和天皇の祖父あられる明治天皇が崩御され、自決を覚悟された後の最後の授業で、乃木将軍はのちの昭和天皇になられる裕仁親王の前で、はらはらと涙を流しながら講義されたそうです。すると何かを感じた裕仁親王は「じいはどこか遠くに行ってしまわれるのか」 と悲しそうにされたそうです。

今の天皇もそうだと思いますが、昭和天皇はつねに日本国民と共にあられた方です。終戦直後連合国司令長官マッカーサーに「私の身はどうなってもいいが、日本国民を助けてほしいと」嘆願しました。どこの国の元首も命乞いに来るのにと思っていたマッカーサーにとっては、このことは驚きと共に感動的なことだったそうです。だいたい戦争に負けた国の元首(国王)は亡命するか、その国の国民に殺されるか、あるいは戦勝国に殺されるかです。昭和天皇が日本の復興のために全国を巡幸された時には、ほとんど警備らしい警備の必要もありませんでした。国民にもみくちゃにされながらの巡幸でした。私たちの日本がそのようなすばらしい皇室を育んでこれたのは、乃木将軍のような人格高潔な人の貢献もあったいうことを忘れてはなりません。

 

 

 

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