長年受験指導していると、高校受験に成功する人、第一志望に合格しやすい人の傾向があります。メンタルや性格面で安定していることも大事ですが、勉強に関して言えば、やっぱり英語と数学の点数が安定していることが重要です。都立高校の場合、合否は内申点も含めて５教科の合計点で判定されます。なので国語、 社会、理科も英語や数学に劣らず重要ですが、受験に失敗する人は英語や数学の苦手な人が多いようです。

理科や社会は入試直前で点数を伸ばすことが可能です。でも英語や数学は結果を出すのにある程度の時間が必要です。入試直前に克服することは簡単ではありません。高校受験がうまくいった人は夏休みなどに英語や数学の実力アップに力を入れた受験生が多いです。うちの塾では高校受験生には英語長文の読解を夏休みごろから、マンツーマンで指導を始めま す。これで英語長文が得意になる生徒が多いです。

英文読解は私と一緒に読解のレッスンをしたあと、しっかりノートに全訳を書いてもらいま す。ノートの片面が英文（コピー）もう片面が和訳です。完全に自分で和訳できるようになってから、何度も音読してもらいます。完全に和訳できるとは英文を読むとすらすらと日本語訳が浮かんでくる状態です。音読はできれば５０回してほしいところですが、声を出す音読は家での宿題になるのでさぼってしまって ５０回もしている人は少ないようです。でも１０～２０回ぐらいは音読してもらいます。これで英語の偏差値がぐっとあがり、英語長文読解にも自信がつきす。

この長文読解の勉強方法は一人でもできます。中途半端に英語長文の問題を解くより、この方法の方がはるかに実力がつきます。たくさんの問題を解くより数少ない問題をじっくり掘り下げることの方が重要です。たくさんの問題にあたるのはそのあとです。また話が少しずれてしまいましたが、また次回で「高校受験に成 功する・・・」について書かせていただきます。楽しみにしていてください。