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ドナルドキーン 2

b0221428_4295816ドナルドキーンと言うアメリカ出身の日本文学研究家知っていますか?1922年の生まれですからもうかなりの高齢です。最近はどうか知りませんが、以前NHKの教育放送でちょくちょく出演していました、なので御存知の方もおられると思います。2012年に日本国籍を取得し、今はもう日本人です。外国人、特に白人が日本文学について我々より憧憬が深いと言うことに、なんとも言えない違和感や気恥ずかしさを感じます。

ドナルドキーン氏は、ちょっとしたことから源氏物語に興味を持ち、アメリカのコロンビヤ大学で日本文学を専攻しました。在学中に第二次大戦が勃発し、数少ない日本語を理解できる人材として、通訳や情報分析要員として従軍しました。彼は日本軍の情報を分析するために、戦死した日本兵から取得した日記や手紙をたくさん読んだそうです。血にまみれて死臭のする日記や手紙には、当時の日本の若者の心情が切々とつづられていたそうです。家族に対する気遣いや故郷や国に対する思い、自然や死についての記述など、その内容の精神性の高さに心を打たれたそうです。

それに対して従軍しているアメリカの若者の手紙は、早く故郷に帰りたいとか、せいぜいそのようなレベルの内容で、日本のものにはるかに及ばなかったと記しています。従軍中のこの体験から、この戦争は日本が勝つべきではないかとまで思ってしまったことがあったそうです。

彼が戦後本格的に日本文学を研究しようと志したのは、決してエリートとは言えない、二十歳にも満たない日本の2等兵(一番位の低い兵隊)が、こんなにも精神性が高い文章を書く、それに魅かれてのことだったそうです。

 

キーンさんの動画です。

 

 

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