中学３年生の１２月になると内申点もきまり、受験校を本格的に決める時期になってきます。生徒と親と先生の３者面談が行われ、それとなく志望校の合格の可能性や、場合によっては志望校の変更を示唆されることもあります。

その時に先生が参考にする資料は、模擬テストの結果です。A判定やB判定が出ていれば、GOサインを出しますが、そう出ない場合は他の高校への変更を勧められます。その時も参考資料は模擬テストの結果です。

私は長年塾で生徒をみていますが、どう見ても受かりそうにないのに、B判定が出ていることがあります。学校側としては模擬でB判定が出ていれば、GOサインを出します。でもそういう場合は私の予想通り、ほとんど残念な結果に終わります。

私は、生徒のふだんの勉強の様子を、長期間にわたって観察しているので、なんとなく合格するかしないかがわかるのです。なので私の目から観て、受かりそうにないと判断した時は、たとえ模擬試験でB判定が出ていても、受験校のランクを落とすように説得します。

模擬テストでもおそらく大丈夫、学校の先生もGOサインを出した。その上で受験校のランクを落とすように説得するのは、骨が折れます。志望校を上げるように説得するのは気持ちがいいですが、志望校を下げるように説得するのは、正直言って楽しくありません。
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