まだ高校生や中学生のみなさんは、おそらく学会などに出席したことなどないので、学会とはどんなものか知らないと思います。私は自分の専門分野以外でも色んな学会に出席したとがあります。学会もレベルが様々で、首を傾げたくなるような、いかがわしい学会もありました。おおむね学会とはそんなに敷居が高いところではありません。今回出席した学会も、ネットで登録するだけで自由に出席できます。参加費もかかりません。なのでうちの塾の高校生を連れていけばよかったと思いました。

将来したい仕事や就きたい職業を見つけなさいと、現役の高校生に言っても、どんな職業があるか、または大人がどんな仕事をしているか、具体的にイメージすることは難しいと思います。今回の学会の講演や研究発表は、メタンハイドレートを採掘した後の環境の変化や、採掘するストローの内の現象だとか、海底地形とメタンハイドレートの分布の関係とか、理科系しかも工学系の発表がおもなものでした。それらの研究には海底を無人潜水艇を使って探査したものから、研究室で模型を作ってシュミレーションしたもの、数式だけ環境変化を説明しようとしたものまでありました。

素人の私には、もちろん専門的なことはわかりませんが、主席していたその他の人も、自分の専門以外のことは理解できないでしょう。そういう意味から高校生のみなさんも同じなのです。専門的なことがわからなくても、概略が理解できれば十分です。そうすれば理系に行って研究者になれば、だいたいどんなことをするか見当がつきます。

メタンハイドレートは夢のある資源です。予想される埋蔵量を少なく見積もってても、国内で消費しても余剰が出て、国外に輸出できるくらいです。日本は資源輸出国になるかもしれないのです。その可能性の大きい資源に携わる仕事は、夢のある仕事だと思います。

うちの塾生ももちろんそうですが、あなたがもしこの学会に出席していたら、勉強のモチベーションが大きくアップしたでしょう。
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