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小論文 20  (EUとグローバル化 まとめ 3) 

187これからは、民族国家と金融資本のせめぎあいになってきます。第二次大戦も、今の中東の混乱も、ドルという通貨に便乗した、国際金融資本の支配の過程だと解釈できます。これからももっと金融資本は支配を強めていくでしょう。

残念ながら日本も、グローバル化には逆らえません。世界はグローバル化の方向に流れています。私たち一人ひとりも、国家という枠組みがなくなっても、勝ち抜いていく力をつけなければなりません。あなたもしっかり勉強して、グローバルな競争に打ち勝っていける能力を、培っておかなければなりません。

それともう一つみなさんに知ってほしいことがります。それはグローバル化に抵抗できる潜在能力の最も高い国が、日本だということです。本当の日本の歴史を勉強すれば解ってきます。学校の日本史の教科書ではダメです。たとえば、世界最古の磨製石器が日本から出土されているのを知っていますか。土器も日本で発掘された土器が、おそらく世界最古です。このことが日本史の教科書に載っていますか。

磨製石器や土器よりも大事なことが、日本の天皇の存在です。天皇を中心に日本は二千年以上もまとまってきました。これは世界史の中の奇跡です。この民族国家としてのまとまりが、グローバル化を推し進めようとしている金融資本にとって、一番邪魔な存在なのです。大東亜戦争(太平洋戦争)の根本原因もここにあります。日本国を弱体化するために、日本人のアイデンティティーをそぎ落とすために、グローバル金融資本は、影になり日向になりあらゆる仕掛けを日本にしています。

戦後の日本の歴史教育は、ことごとくゆがんでいます。私達日本人が、その潜在力に目覚めないようにしています。先の大戦に負けたことをきっかけに、GHQは、日本を少しずつ弱体化させる仕掛けをしてきました。たとえば太平洋戦争という呼び名も、アメリカが押し付けた名前です。正しくは大東亜戦争です。これは御前会議(天皇ご出席の会議)で決まった名前です。大東亜とは大東アジアという意味です。欧米の植民地であったアジアの国々が、戦後独立しました。それはわが国がアジアから欧米諸国を追い出したからです。その痕跡を薄めるために連合国は大東亜戦争という呼称を禁じたのです。今だに教科書でも、太平洋戦争という言葉が使われています。日本がアジアに貢献したことを、なきものにするために、今でもあらゆる仕掛けがなされているのです。これは受験とは関係ありませんが、あなたが大学生になってからか、また社会人になってからでもいいので、本当の日本の歴史を学んでくれれば、私は大変うれしく思います。

EUの小論文のヒントになればと、色々書いてきましたが、最後には、受験とは直接関係のないことになってしまいましたね。ここを最後に次回からはハンドルを、受験にもどしますね。長々と最後までおつきあいくださって、ほんとうにありがとうございました。感謝します。

 

 

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