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小論文 19  (EUとグローバル化 まとめ 2) 

277ここで我々が学ぶべきことは、歴史的にも文化的にも経済的にも、共通点の多いヨーロッパであっても、一つの国のように統一することは、不可能だということです。あと何千年もすれば、ひょっとしてそういう時代が来るかもしれませんが、すくなくともまだまだ人類はそんな時代には入っていません。EUでも難しいのに、アジアでの統合は絶対に不可能です。まして世界が一つになることなどありえません。

ここで利益を得ているのは、グローバル国際金融資本だということも強調しておきたいです。こういう話をすると、すぐユダヤの陰謀説が出てきますが、そんなオカルトめいた単純なものではありません。国際金融資本の象徴がアメリカのウオール街で、たしかに国際金融関係の人には、ユダヤ人が多いでしょう。しかしユダヤ人というより、一部の大金持ちと言ったほうが適切でしょう。

また今年のダボス会議で、世界のそれぞれの国内で、貧富の格差が拡大していることに懸念が示されたことや、バチカンが、金融資本に対抗するという意志を示したことも、小論文ネタとしてはおもしろいでしょう。

金融資本にとって、世界中に投資をしたりして、自由に資本(お金)を移動させることが、一番の利益になります。経済を支配すれば、あらゆるものを支配できます。

その金融資本にとって一番の障害、一番の敵は、それぞれの国の法律や習慣です。金融資本の支配に抵抗できるのが、唯一国家という集団なのです。金融資本はその邪魔な敵を排除するために、グローバル化とか国際化とか、または世界標準などという耳障りよい言葉を使っています。彼らはそういう美し言葉で、地球を自分たちの都合のいいように支配しようとしています。また日本のいわゆる進歩的文化人と言われる人たちは、こういう言葉が好きです。

 

 

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