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小論文 6 (EU、グローバル化)

050経済の統一によって、企業は適材適所に工場を立地し、労働者は仕事のあるところに向かって自由に移動できます。これは、競争力のある企業にとっても、競争力のある国家にとっても、大きなメリットです。

これがいわゆるグローバル化の現実です。グローバル化と言うのは、経済的合理性の世界規模での追求です。これはグローバル化によって、世界経済が成長率を加速するというのが大前提です。(実はグローバル化が、経済を成長させるとは限りません。と言うのは、勝ち組と負け組が明確になり、貧富の格差が拡大すると、経済成長は停滞するからです。)

グローバル化は、力のある企業、規模(資本)の大きな企業だけが有利になります。それは結局国際資本だけが、利益を享受することになるというのと同じです。そして国だけでなく人も、厳しい競争にさらされます。国家と同じように、グローバル化のもとでは。能力の低い人も淘汰されていくのです。グローバル資本にとっては、国家の規制は小さいほどいいのです。

グローバル化については、小論文でもよくテーマになりますが、グローバル化の問題点として、これらのことをおさえておくといいと思います。私たちについて言えば、日本のグローバル化とは、我々日本人が、中国の安い労働者と、同じ土俵で競争することです。

また話をEUにもどしますが、さきほどのドイツとギリシャの例でわかるように、EU内での国家間に、大きな経済格差が生じてきました。格差は統合前より大きくなっています。統一して、一つの国のようになれば、格差が是正されると思われるかもしれませんが、現実は違います。逆に、これからもっと格差は拡大していくでしょう。

それは、統一通貨ユーロが使われているのが、大きな要因の一つです。それについては、次回のブログで説明します。

 

 

 

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