生徒からの質問です。化学の問題集をもう3回もやっているのに、正解率が低い。3度もやっいるのに、力がついたという感じがしない、あと何回繰り返せばいいのか。というのです。化学の問題集を3回やれば、かなり理解が進むはずです。3回も繰り返しているのに、まだまだというのは、どうしてなんでしょうか。
まず3回繰り返したとしても、それをやる時間は、どのくらいだったのか。1回目が始まって2回目に入るまでどれくらいの時間があったのか、あまり時間が経ってしまうと、1回目で学んだことを忘れていまいます。記憶力のいい人は、時間が長くたっても、記憶を維持することができますが、そうでない人は、あまり時間が経ってしまうと、忘れてしまいます。この記憶を維持する時間は、人によって違います。
3回やって正解率が不十分ならば、繰り返しの時間を短縮するしかありません。それには問題集に取り組む時間を増やして、繰り返しまでの時間を短縮させるか、問題集のレベルを下げるかのどちらかです。
でも問題集のレベルを落とさず、勉強時間も増やさないで、記憶に残るやり方もあります。それは問題集を、最後までやってから繰り返すのではなく、途中で区切って、忘れないうちに、途中までを繰り返すのです。たとえば問題集が300ページならば、50ページやったところで1ページにもどって、復習するのです。
このやり方をもっとつきつめると、昨日覚えたところを、今日も覚えているか確認復習します。そして復習が完成してから、次に進めます。何ページ先に進んでも、必ず1ページまでもどって確認します。、そうすれば最初の方は、何度も復習することになり、完全マスターできます。そうなればもうその部分の復習は、頻繁にしなくてもよくなります。そういうことを繰り返しながら、全ページをマスターします。
このやり方は確実で、最後まで到達したときには、もうほとんどその問題集をマスターしていますが、それまで全体像がつかみにくいという欠点があります。 なので、最初にごく初歩的な問題集をざっと1回してから、メインの問題集に取り組むという方法もあります。みなさんは、問題集をどこまで進めてから復習に 入るか、復習は、いつどのタイミングで、どこまで戻るのかを、自分で工夫しながら、進めていってください。