やる気スイッチの検証をしている健康番組で、特に興味を引いたのは、小さな成功体験を踏ませる方法です。番組では、ウツ病を患っている患者に、簡単なパズルを解くことで成功体験を与えていました。パズルは、少し考えればだれでも解くことができるパズルです。簡単に解けない複雑なものではダメです。そんな簡単なパズルを次々に解くことによって、成功体験を与えていたのです。
小さな達成感でも、達成するたびに、実際脳からドーパミンが出るそうで、それを続ければ、連続して出るようになったドーパミンが、ウツを解消させ、やる気スイッチをオンにするのです。実際この方法は、病院ではかなり効果を上げているとのことでした。
私は計画を立てるときには、いかにして達成感を与える計画を作るかということが大事だと力説してきましたね。今回この番組で、私のこのやり方が、臨床心理学的にも正しい、ということが証明されました。ちょっとうれしいですね。
それでは、その小さな成功体験をえる、というこの方法は、受験勉強で、具体的にどういうふうにすればいいのでしょうか。それは私が何度もしつこく言っていることです、復習を繰り返すことです。何度も復習した分野は、簡単に合格点が取れます。合格点が取れると、安心してうれしくなります。また次々に答えや解き方が浮かぶと、気分が爽快になります。私にも経験がありますが、復習を繰り返すと、頭の中がなにかすっきりしたような感じがします。たぶんいい脳内物質も分泌されるのでしょう。