父の描いた絵です。
父は画家です。
このようにして日銀が金融緩和をしますが、資金は銀行に供給されます。このことによって確かに以前とは格段に資金が市場に出回りましたが、ジャブジャブと資金を供給しているわりには、その資金が、銀行にとどまって、まだまだ市場には十分に供給されていません。景気は確かにすこしづづ上向いています。だがこれだけ資金を供給したわりには、それが十分活かされていません。
それは、資金が銀行にとどまり、借りられていないからです。世間ではまだまだ需要が足りないのです。銀行はその資金を、また運用しなければなりません。一部はまた国債を買いますが、そのほとんどが投機資金に流れています。投機資金とはおもに株式のことです。証券市場に資金が流れているのです。
これでは景気の回復に黄信号がついてしまいます。特に長い間デフレの不景気に悩まされていた日本では、消費マインドや企業の投資意欲が落ちているため、銀行にある潤沢な資金を借りてくれません。これが問題なのです。
ではどうすれば、もっと必要なところに資金が回るようになるのでしょうか。答えは簡単です。政府が直接お金を使えばいいのです。政府の仕事は、警察や国の防衛(自衛隊)、教育などの、各役所が担当している仕事のほかに、公共事業があります。道路や港湾などのインフラ整備です。このいわゆる公共事業をもっと増やせばいいのです。