ここで注意してほしいのですが、国債は政府の借金であって、日本国の借金ではりません。テレビなどマスコミでは危機をあおるために、政府の借金とは言わずに、それをわざわざ国の借金と言います。国全体の貸し借りのトータルは大黒字です。日本は世界一の黒字国です。日本が一つの家族だとすれば、両親や祖父祖母、子供たち家族がそれぞれ、貸したり借りたりしていて、その家の会計を総合すれば、黒字だということです。それも他に比類なきダントツの黒字だということです。
日本の国債の金利は、世界最低です。これは世界で一番信用のある借金だということです。(借金の返済能力が疑わしい場合は、当然金利が高くなります。)日本の国債の金利が低いのには、ほかにも理由があります。今はデフレ期で資金需要が少ないので、銀行は預金者から預かったお金を、運用する先があまりありません。企業や個人が事業を拡大したがらないので、お金を借りてくれないのです。だからそのお金の運用先として、たとえ金利が低くても、とりあえず金融機関は、国債を購入するのです。だからなおさら国債の金利が低くなるのです。銀行は預金者からあずかったお金に、利子をつけなければなりません。ただ預かったお金を、眠らせいるだけでは、銀行は赤字になってしまうからです。
今ここで、企業や個人が事業を拡大したがらない、資金需要が小さいと述べましたね。需要が少ないことが、お金が国民に回らないことの根本原因ですね。通貨の循環量が少なくなっているのです。だから当然デフレになります。