作文、高校受験 3/3
高校受験での作文は、内容が浅くても、文章の表現が稚拙でも、示された条件を満たしていれば、あとはミスがなければ合格です。示される条件や、求められる条件には、一定のパターンがあります。それに慣れて時間内で、作文を仕上げ練習をしてください。
都立校入試では、文章を読ませて、それについて書かせます。その文章で筆者の言いたいことや結論は、だいたい最後の段落にあります。そこを重点的に読んでく ださい。その部分に線をひいておくといいでしょう。文章がうまくても、テーマからそれた作文では、合格点はもらえません。テーマはきっちりおさえてください。
高校入試の作文は、感想文と言うよりどちらかと言えば、小論文に近いです。論文は書くための型があります。その型を身につけてしまうと、案外書くのが楽です。
ではその型ですが、まず最初の段落で、『この文章では、著者は~と言っています。』、あるいは、『筆者の意見は、~です。』、と書いて、まず問題の文章の趣旨を書きます。
そしてその次は、『私もその意見に賛成です。』、とか、『私もそう感じることがあります。』、というふうに、とりあえず著者の意見に賛意を表しておきましょう。(賛成した方が文章を書くのが楽です。ここは受験のためと割り切って、賛成の意見を述べると決めておきましょう。)
次は、自分の体験に合わせて、具体例を述べましょう。求められる条件には、あなたの具体的な体験に合わして書いてください。というのが多いです。文章は自分の体験談をまじえることによって、ぐっと説得力が増します。
『私の部活でも~であった。』、とか、『私の友人は確かに~であったとか』、とか、『私も~のようなことがあった。』、というふうにいくつか書く型のようなものを、あらかじめ考えておいてください。
そして最後の段落で、『このことからも~だと言える』、とか、具体的な体験談から、最初の段落で述べた筆者の意見に、さらに賛意を加えてください。
これらのことに注意して、作文の練習を重ねてください。先にも言いましたが、作文は最低10回は書かなければいけませんよ。それが作文で合格点数を取る、一番の近道ですよ。