塾では勉強のやり方を教えます。いい教材の紹介もします。そして勉強の量や勉強時間を、増やせる環境を提供します。ようするに勉強の質と量を高めることをします。でも、もっと奥にある勉強の質、たとえば、生徒がどういう思考回路で勉強に取り組んでいるかとか、どこまで緻密に学習しているかとかは、私が完全に把握することはできません。勉強のやり方や勉強量、勉強時間などは、ある程度私が管理できますが、生徒がどんな思考回路で問題を解いているとかは、外から観て簡単にわかるものではありません。頭の中まで見ることはできないからです。

そこで、生徒がどのような思考回路で勉強に取り組んでいるか、客観的にわかる方法がないかと色々考えたのですが、その方法を一つ見つけました。それは、どうしてその答えになったか、どういう理由でその答えを選んだかを、私に説明してもらうのです。

何でもそうでうが、人に教えることが一番勉強になります。第三者に教えるには中途半端な理解ではできません。ただ、一々私がすべての生徒の説明を聞くことは、時間的に不可能です。なので、生徒には他人に説明するつもりで、学習してもらうのです。自分で自分に向かって説明するのです。特に国語の問題集で国語の実力をつけるためには、 このやり方しかありません。自分に向かってあたかも第三者に教えるように説明するのです。

数学や理科（物理、化学）も、このやり方で実力をつけることができます。英文法もそうですが、英文和訳でもそうです。感を頼りに答えを出すのではなく、明確な文法の筋道にのっとって、自分にむかって和訳の解説をするのです。

このようにして勉強の質を上げると、同じ量の問題集を解いても、成果は全然違ってきます。あなたもこのように、緻密な学習ができているか、よく吟味してください。